パリを訪れていたGACKTがレストランであからさまな人種差別に遭ったことを、自ら3月30日付のブロマガで明かしている。
GACKTはパリのレストランで入口近くの眺めのいい席に座ったところ、店員から奥に移動するように指示されたという。ところが、後から来た白人はその席に座っても何も言われず、アジア人の客はGACKTの近くの席を指示されたため、人種差別に気づいたのだそうだ。
芸能人に限らず、このような目に遭う日本人は少なくない。海外出張の機会が多いビジネスマンが教えてくれた。
「欧米の観光地では、店員と現地の言葉でやり取りできるかどうかで、座る席が変わるケースは珍しくありません。しかもパリはちょっと特別で、パリジャン以外を見下しているので、フランス人でさえ『パリで嫌がらせに遭った』と言うほど。なかには日本人観光客用に、値段の高いセットメニューしか載せていない日本語メニューを用意しているひどい店もあります」
差別の実体験を明らかにした芸能人はGACKTだけではない。外交官の家庭に育ったクリス松村は、全寮制の寄宿学校で殴る蹴るのイジメに遭っていたとブログで告白。勉強で一番を取ることで、イジメっ子のプライドを崩していたのだという。
父親が国際線のパイロットだった劇団ひとりは、小2~小5を米アラスカ州で過ごした経験を持つ。この頃、おにぎり(英語でライスボール)をクラスメートに奪われ、キャッチボールに使われるというイジメを受けていた。当時は日本車の貿易摩擦など“ジャパン・バッシング”の真っ最中で、小学生でさえ日本嫌いになっていたらしい。
プロスポーツ選手も差別に遭いやすい職業だ。
「いまや世界ランキングトップクラスの活躍を見せるテニスの錦織圭は、ランキング上昇に伴って抜き打ちのドーピング検査を受けるようになった。しかも、深夜や早朝に担当者が自宅やホテルに押しかけ、まるで“アジア人がこんなに強いはずがない”と言わんばかりの対応を受けたといいます」(スポーツライター)
一方で、自らトラブルを呼び込むケースも。ナインティナインの矢部浩之はテレビ番組の海外ロケで、プールに入っている子供の頭をツッコミの感覚で叩いてしまったのだ。
「見知らぬ外国人に子供を叩かれた親の怒りは凄まじく、その後の撮影が中止になりました」(テレビ関係者)
日本風の叩くツッコミは海外では受け入れられないので、くれぐれも注意したほうが良さそうだ。