今季初のシード入りで注目された美女ゴルファー・香妻琴乃(23)。が、3月に今季2戦目の大会を腰痛で欠場して以降、不振にあえいでいる。その裏には、美女ライバルたちの「包囲網」も見え隠れして‥‥。
「2015年は開幕から優勝争いを演じたい。まずは(ツアー)1勝です」
昨年の「サマンサタバサレディース」(7月)と「ミズノクラシック」(11月)で、プレーオフの末に敗れた香妻は雪辱に燃え、こう来季への誓いを語っていた。
しかし、今のところ、昨季獲得賞金19位(4751万9825円)で今季のシード権も得た、あの快進撃ぶりは鳴りを潜めている。開幕戦は予選落ちし、2戦目は会場入りするも腰痛で欠場。復帰の3戦目が48位タイ(以下T)、4戦目が56位Tで、5戦目も予選落ちした。
それでも「KKT杯バンテリンレディスオープン」初日の4月17日、首位と1打差2位Tの好スタートを切り復調の兆しを見せた。スポーツ紙デスクが話す。
「香妻自身が『暖かくなってきて、体が軽い。(予選落ちした)先週は寒くて、腰の痛みが出た』と話していた。ただ、周囲は『ピークに戻るのは夏ぐらいか』と見ており、完全復調はまだまだ先になりそうです」
その言葉どおり、翌日は78を叩き、結果は31位T。いまだベストコンディションを3日間維持できる状態にはないようだ。前出・スポーツ紙デスクは、
「はっきり言って、『プロとして甘ちゃんだった』ってこと。オフの12月に休日が1日ほどだと聞き驚いた。連日、取材、イベント、スポンサーへの挨拶で振り回され、プロとして必須のケアを怠ったんでしょう」
と苦言を呈するが、実際、愛らしく華のあるプレーで観衆を魅了する香妻に対するスポンサー筋の人気ぶりは半端ではない。ゴルフライターが話す。
「20年の東京五輪でゴルフが正式種目となり、有力候補の香妻には複数のメジャースポンサーからの打診があって、結局、JALとメルセデス・ベンツ日本、ECCが決まった。JALなんて、女子ゴルファーでは過去には宮里藍ぐらい。ベンツにしても、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)のオフィシャル・パートナーを務めるビッグネームです」
女子ゴルフ界の新ヒロイン・香妻への異例の待遇は、それだけではなかった。
「3月6日から沖縄で行われた開幕戦『ダイキンオーキッドレディス』の前夜祭で主催側が指名するフォトセッションに香妻が登場したんです。知名度NO1の横峯さくら、地元出身の宮里美香と諸見里しのぶはわかるとしても、ツアー優勝ゼロの香妻が残りの1枠をゲット。当然『エッ?』と声を漏らす関係者もいた。確かに昨年のトップ4が外国人という群雄割拠の女子ゴルフ界では誰が選ばれてもおかしくないんですが、該当者ナシなら3人でもよかったわけですから。ツアー未勝利の香妻が指名されたとなれば主催側がメディアへの登場を考慮した『えこひいき選定』とも映り、嫉妬からつまらない波風が立つんじゃないかと心配しましたよ」(前出・スポーツ紙デスク)
この『疑惑の選考』に奮起してか、同大会では一昨年の賞金女王の森田理香子が初日に主役を演じ(結果4位T)、若手に厳しい実力者の鬼沢信子や主戦場を米ツアーから日本ツアーに戻した上田桃子も4位Tで試合を盛り上げた。
「香妻をライバル視する向きは多い。ざっとあげれば、同じサマンサタバサと専属契約する堀奈津佳とスポンサー契約する原江里菜。ツアー未勝利組ならルーキーで堀の妹の琴音と、姉がモデルで2年目の藤田光里。その藤田の初優勝を『バンテリンレディース』で阻止し、みずから『かわい子ちゃんハンター』を名乗る成田美寿々(22)は最も怖い存在。今年の女王候補の一人で、昨年7月に香妻の初優勝も阻んでいる」(前出・ゴルフライター)
悲願の「ツアー1勝」の前に立ちはだかる「苛烈な美女包囲網」。香妻は果たして突破できるか。