アイドルグループのTHEポッシボーが7月8日から、「チャオ ベッラ チンクエッティ」に改名することを発表した。この名前は、きれいなお嬢さん5人組を意味するイタリア語の「Ciao Bella Cinquetti」から来ているという。
「今回の改名はファンの間では大不評ですよ。そもそも9年間使い続けてきた愛着のある名前を変える理由が見つかりません。しかもイタリア語とは、もはや抵抗感を通り越して嫌悪感が漂っています。なかには『100回唱えたけど覚えられんわ』と、拒否感を示すファンもいるほどです」(アイドル誌ライター)
アイドル業界では改名自体は決して珍しくない。ただその場合も、「ももいろクローバー」からの「ももいろクローバーZ」や、「ぱふゅ~む」からの「Perfume」など、マイナーチェンジがほとんど。これほど完全に名前を変えるのは、同じハロー!プロジェクトに所属する「スマイレージ」が「アンジュルム」に改名したのが記憶に新しい程度で、かなり珍しいケースと言えるだろう。
一方で、お笑い業界では完全な改名が成功したケースもある。バカルディからの「さまぁ~ず」や、海砂利水魚からの「くりぃむしちゅー」は、元の名前を知らない人も少なくないかもしれない。ちなみにくりぃむしちゅーは、細木数子により「グリーン&ピンク」に再改名させられる寸前だったというエピソードもある。
その細木数子に改名させられた芸人には、後に元の名前に戻した例も多い。「おさる」はモンキッキーを経て、2012年に元の名前に逆戻り。お笑いコンビのX-GUN(バツグン)も、細木により「丁半コロコロ」になったものの、2008年にX-GUNへと戻している。
「だから、THEポッシボーもしばらくしたら元の名前に戻したらいいんですよ。いまの名前だと“チャオなんちゃら”などと呼ばれるのが目に見えてます。大体、センターの岡田ロビン翔子はアメリカ人とのハーフなのに、イタリア語になるのは意味不明です」(前出・アイドル誌ライター)
もっとも今回の改名が、各メディアにてことのほか大きく取り上げられたのも事実。そこまで所属事務所が見極めていたのなら、大した戦略だと言えるかもしれない。