「15‐16フィギュアスケート/グランプリシリーズ」に参戦が決定した浅田真央。復帰表明時、指導する佐藤信夫コーチは「(グランプリシリーズの出場は)急ぎたくない。無理も出てくる」として、全日本選手権を目安に「まずは半年間しっかりと練習して、そこでまた判断したい」と語っていた。
しかし、出場が正式に決定したということは、1年間のブランクをものともせず実戦で十分戦えるレベルに達したと判断したということ。浅田のさらなる飛躍が期待される。気になるのはライバルの顔ぶれだ。
「浅田が休んでいる間に、女子のフィギュアスケート界はジュニアから上がってきた選手が増え、ガラリと若返りました。初戦となる中国杯は、昨年度グランプリファイナルで2位に輝いたロシアのエレーナ・ラジオノワ(16)をはじめ日本から出場する本郷理華(18)など若手が中心となります。加点が期待される優れた技術と24歳の浅田選手ならではの『大人の女性としての演技』を武器に戦っていけば敵なしでしょう」(スポーツライター)
一方、自国開催で注目が集まるNHK杯には、どんなライバルが出場するのか。「ファンにはおなじみの14‐15グランプリファイナル3位、アメリカのアシュリー・ワグナー(22)や上位入賞経験も多い、同じくアメリカの長洲未来(22)、ロシアのアリョーナ・レオノワ(24)などがエントリーしていて、こちらは若い選手には出せない演技力や表現力での勝負となりそうです」(前出・スポーツライター)
とかくトリプルアクセルなど派手なジャンプに目が行きがちだが、今年は表現力にも注目しながら新生・浅田真央の演技を楽しんでみてはどうか。
(芝公子)