7月3日に放送されたバラエティ番組「ビートたけしのいかがなもの会」(テレビ朝日系)で、タレントの島崎和歌子が高層マンションの低層階に住む人たちを小バカにしたのではと物議を醸している。番組で島崎は、高らかに笑いながら次のように主張した。
「私の友達夫婦がすごく高いタワーマンションの3階に住んでるの。ふつう、タワーマンションだったらエレベーターで上がるけど、3階だから階段で上がるの(笑)」
「レインボーブリッジが見えるロケーションなのに、ベランダに出たら何も見えない。でも『設備は他の階と一緒だから』と言って住んでるの(笑)」
共演者が「下の階のほうが安いからね」とフォローするものの、島崎の高笑いは止まらなかった。
一般的にタワーマンションの低層階は、同じ設備の高層階よりも価格が安いのは確か。逆に言えば、部屋から見える景色やある種の劣等感さえ気にしなければ、お得な買い物ともいえるが、島崎の発言を受けて「いくら何でも2階や3階の住人に失礼だろ」「私も54階建ての4階ですけど!」「アンタの価値観なんて知ったこっちゃねぇ」「脳内がまだバブル時代」などといった批判が巻き起こっている。
ところで島崎といえば、日ごろ出演しているバラエティではイジられることが多い。下ネタも平気で口にするなど、女を捨てたかのようなオバサンキャラという印象も強いが、意外にも好感度は低くないという。
「酒ぐせが悪く、40歳を超えても男性に縁がないという負の一面を全面に出していることが視聴者からの共感を呼んでいる」(芸能ライター)
一方で、テレビ視聴者は勝ち組臭の強い女性の勘違い発言には非常に嫌悪感を示す。
「例えば、ベビーシッター被害を訴えた神田うのはむしろ批判の的になりましたし、藤原紀香はドラマの制作発表でバスガイドを“底辺の仕事”呼ばわりして大バッシングを受けました。しかし“負け組側”を売りにしている島崎の発言は立場を危うくしかねない。芸能人同士の毒舌合戦ならともかく、親近感を持っている視聴者を裏切るような発言は、今後は気をつけたほうがいい」(前出・芸能ライター)
業界内では“クレバー”という評価が高い島崎だが、今回の発言で炎上したことは想定外だったことだろう。
(金子良太)