NHK朝の連続ドラマ「まれ」でヒロインを務める土屋太鳳(20)。大きな瞳に白い肌、日本女子体育大学で舞踏学専攻というはつらつさが茶の間のオヤジ族を引き付ける。聖なる夜には乙女チックな発言が飛び出し、“ヴァージン伝説”まで聞こえ始めたのである。
関東ではあいにくの雨となった今年の七夕。土屋は公式ブログ「Sparking Days」の中で、〈いつか七夕の夜に天の川を観てみたい〉とつづりながら、意外な素顔をこうサラッと告白していた。
〈私自身が部活一筋過ぎて恋愛経験がないので、感情を表現出来るのか、緊張もしていました〉
アイドル評論家の織田祐二氏が語る。
「本当に恋愛経験がないのか? ないと見ていいでしょう。今の時代、あればバレます。『あまちゃん』の時の有村架純のキス写真の例をあげるまでもなく、ネットや写真誌ですぐ表面化するのが今の世の常です。誰でも彼でもヴァージンと断定する風潮は疑問ですが、土屋のようにマジモンにだけは、“ヴァージン”の形容を与えるべきでしょう」
土屋はブログ歴が長い。高校時代には、〈お芝居の中の役としか、恋愛はしないと決めてます〉と公言し、〈噂になりようがない女子校で、出来るだけサバサバした校風の学校に行きたいと思ったんです〉とまで告白。太鳳ファンの間では知られた話だった。
映画関係者が言う。
「土屋は演出家やプロデューサーに『女優として一人前になるまでは恋愛をしない主義なので、(そういう場面では)ご指導のほど、よろしくお願いします』と、そのつど伝えているそうです」
女優に賭けるかたくなな思いは、自身の声を巡るエピソードにも表れていた。ドラマのスタッフが明かす。
「昔は自分のかすれがちな声が嫌いで、滑舌の悪さにコンプレックスを抱いていたんです。そんな中、小6の時にポリープがあったそうで、滑舌をよくするために舌の手術をしたほど、女優業に固執していました。今では共演した榮倉奈々から『太鳳ちゃんの声、好き』と言われたそうで、吹っ切れたようです」
女優道を邁進するためには、男にすら目もくれないのか。神秘的な“ヴァージン伝説”の裏には、実は厳しい母親の存在もチラついていた。写真誌カメラマンが話す。
「土屋家では、子供たちは3歳の3月3日から日本舞踊を習うという約束ごとがあるそうで、お母さんが習っていた師範のもとに通うんです。3人姉妹の中でも、太鳳ちゃんの負けず嫌いぶりは有名だったそうで、厳しい教えにも涙をこぼしながらついてきたといいます。師範の方も、『礼儀や作法はもとより、舞台度胸が養われたのでしょう』と話されてましたね」
幼少期から二人三脚で夢に向かっていた母娘。その絆は強く、常に一緒だという。
「朝ドラの『花子とアン』に出演した時、NHKのスタジオが工事中だったため、郊外の緑山スタジオでの収録でした。その時はスタジオそばのホテルが定宿だったのですが、ステージママが常に付き添っていたから、肉食系の若い俳優やアイドルも近づけない。プライベートの時も、自宅から最寄り駅までの送迎はお父さんでしたしね。隙がありませんよ(笑)」(前出・写真誌カメラマン)
前出・織田氏がまくしたてる。
「霊的な能力を持つという母親を尊敬しているほどですから、ウソがつけないタイプで、男ができたらすぐにバレると見ています」
天然タイプで、体育会系。しばらくは、飛び散る汗から“ヴァージン”の香りをまき散らし続けそうだ。