7月20日から放送がスタートした月9ドラマ「恋仲」(フジテレビ系)の視聴率が、9.8%だったことがわかった。これはフジテレビ月曜9時ドラマの歴史において、史上初の1ケタ記録だという。
「今年の月9は『デート』、『ようこそ、我が家へ』と、評判や視聴率共にまずまずの結果を残しており、フジの他のドラマ枠と比べると流れは悪くなかった。そして今回の『恋仲』も3連休最後が放送日ということで視聴者の在宅率が高く、良い数字が期待されていたのですが、フタを開けて見れば9.8%という悲惨な結果に。2012年の『大切なことはすべて君が教えてくれた』の12.1%を、大きく下回る数字となってしまいました」(テレビ誌記者)
月9といえば、昨年、裏社会を描いた「極悪がんぼ」を放送し、恋愛のイメージから方向転換を図ったものの、一時は7%台まで視聴率が落ち込むなど大失敗した。その反省を踏まえてか、今回は王道のラブストーリーを企画したフジだったが、ベタな脚本だけにストーリーに新鮮味がなく、キャストも若手のため、多くの視聴者を惹きつけることができなかったようだ。
「フジのドラマは現在、『HEAT』が6.6%、『リスクの神様』7.0%が初回1ケタスタート。『探偵の探偵』は、なんとか11.9%と2ケタ台となりましたが早くも2話で7.5%と急落しています。そんな中、フジは局の看板枠であり、頼みの綱だった月9までが爆死してしまったことで、ついにオール1ケタという壊滅的な状況となっています。これはフジ開局以来、最大の危機といっていいでしょう」(前出・テレビ誌記者)
今後、最終回までにさらに数字を下げることが予想されるフジテレビドラマ。この中でどの作品が打ち切りを回避することができるのだろうか。
(森嶋時生)