中森明菜が9月30日に、通算50枚目のシングル「unfixable」を発売することがわかった。海外で極秘レコーディングされたもので、全編が英語詞というのが特徴となっている。
その明菜は最近、ラスベガスを拠点にしているそうで、同地の「Studio at the Palms」では、クライアントリストに「Akina Nakamori」の名前が確認できる。ここはマドンナも利用している超一流のスタジオで、おそらく前作の「Rojo-Tierra-」もここでレコーディングした可能性が高そうだ。
このような素晴らしい環境は明菜の精神面にも好影響を及ぼしそうだが、今の明菜に海外レコーディングをする余裕があるのだろうか? 昨年発売されたベストアルバムの「オリジナル」と「歌姫(カヴァー)」は2枚合わせて25万枚、単純計算で10億円以上を売り上げた計算になる。
これに気を良くしたレコード会社がシングルの海外レコーディングも進めたそうだが、今年1月発売の「Rojo-Tierra-」は初週1万4000枚止まり。オリコン週間ランキングで8位になったのは喜ばしいことだが、この程度の枚数では渡航費を出すことすら難しそうだ。そのへんのコスト計算はどうなっているのだろうか?
「レコード会社側では渡航費や滞在費は出していないのかもしれません。というのも、現マネージャーで交際相手とされる男性は、明菜の住むマンションを丸ごと所有していると言われ、かなりの資産家と言われています。そんな彼なら明菜を米国に長期滞在させる費用など、簡単に出せるんじゃないでしょうか」(芸能記者)
たしかに明菜個人にかかるコストがなければ、国内でレコーディングしているのと変わらないわけで、レコード会社の負担は少ないはずだ。だが、米国の超一流スタジオとなると、その利用料は目の玉が飛び出るほど高額なのではと心配にもなるが‥‥。
「むしろ日本のほうが高いくらいですね。米国では音楽不況でスタジオ代の相場も下がっています。そのラスベガスのスタジオも、1日あたり2000ドル(約25万円)以下で使えるようです。東京の録音スタジオにもピンキリありますが、明菜クラスのアーティストになると、1日あたり30万円以上の一流スタジオが必要でしょうね」(音楽関係者)
かつては大物アーティストの定番だった海外レコーディングだが、条件さえそろえばそんなに敷居が高いわけでもなさそうだ。明菜の次期シングルが、海外レコーディング費用をカバーできるほどに売れるのか、レコード会社側も期待と不安でいっぱいだろう。
(金田麻有)