8月11日に放送されたテレビドラマ「HEAT」(フジテレビ系)の視聴率が2.8%だったことがわかった。この視聴率はテレビ史において、35年ぶりの低い数字だという。
「『HEAT』の視聴率2%台は、1980年に放送されていた学園ドラマ『ピーマン白書』(フジテレビ系)以来、約35年ぶり。しかし『ピーマン白書』の時は裏番組に『8時だョ!全員集合』(TBS系)という一時は視聴率30%台を記録したオバケ番組が放送されていたため、仕方のない敗北と言われてきました。しかし今回の『HEAT』は、裏でこれといった人気番組が放送されていないにも関わらず、この記録を出してしまったということは、完全に視聴者から避けられているのでしょう」(テレビ誌記者)
この歴史的な数字にネットでは「AKIRAが歴史に名を残した」「このまま夢の1%台に踏み込んでほしい」と、低視聴率をイジる書き込みが殺到。ここまでの記録を出してしまった理由は先週の放送内容にあるという。
「連続ドラマでの視聴率低下というのは、前週の放送内容が影響する場合が多いのです。前回の『HEAT』は夏祭りが舞台でしたが、屋台のガスが引火して火災が発生するのではと視聴者に思わせて、実際は『金魚すくいの人がお祭りに間に合わないから金魚の水槽を作ろう!』という斜め上の展開で物語が進行。もちろん消火活動もなく、大きなドラマは何も起こらなかった。さらに不人気ドラマの影響かエキストラが集まっておらず、終始スカスカの寂しい祭りシーンが映し出されていました。その結果、今まで我慢してきた数少ない視聴者からも見放されたのではないでしょうか」(前出・テレビ誌記者)
一部視聴者からは「観てないけど毎週視聴率だけは楽しみ」と低視聴率が期待されている「HEAT」。来週からもこの不名誉な話題が世間を賑わすことになるのだろうか。
(森嶋時生)