かねてより当連載で制作過程をお伝えしてきた、ネット・マガジンの全貌を公開しよう。「お笑いKGB」創刊を祝して、責任編集長・ビートたけしと副編集長・アル北郷が勢い込んでまくしたてる!
「お笑いKGB」創刊の経緯
「安い紙使ってよ。300円くらいの漫画雑誌作るか?」
ちょうど1年程前、殿からわたくしにこんな提案がありました。
「何かいいタイトルはねーかな。こうしよう。『中年マンデイ』ってのはどうだ!」
いつだってせっかちな殿は、早々に雑誌名も決定されたのです。
そこで、わたくしが連載をしている「アサヒ芸能」を発行する徳間書店さんに話を持ち込みましたが、殿の多忙さやコスト面での問題などから、漫画雑誌創刊はやはり厳しく、“たけし的週刊漫画雑誌”は、断念となったのです。しかし、改めて徳間さんから紙を使わないネット・マガジンという形態であれば、コスト削減ができ、実現が可能そうだという提案を受けると、
「何だっていいよ。俺が全部やるから、ネットでも何でも早くやるぞ!」
と勇ましい発言を炸裂され、さらには、
「あれだな。漫画だけじゃなくてよ、もう何でもありのお笑い雑誌にするか」
と、中身の大幅変更まで宣言されたのです。
そして殿が付けたタイトルが「お笑いKGB」。
現在、今までトライしたことのないジャンル、ネット・マガジン創刊に向け、あーでもないこーでもないと日々殿と打ち合せを重ねています。
そんな日々の打ち合せの中で、殿が毎回聞いてくるのがネット・マガジンの仕組みです。ですが、何度説明してもイマイチ腑に落ちないようで、
「俺のアイフォンで見れんのか? お前らの携帯じゃ見れないのか?」
と、何度も同じ確認をされるのです。安心してください。誰のアイフォンでもパソコンでも購読できます。