「もう一度、しっかり考えるところにきている」
10月23日、フジテレビ・亀山千広社長は定例会見で「27時間テレビ」について「休止も含めた検討」を行う方針を表明した。実はこの見直し発言は、「バラエティ総入れ替え」の考えが背景にあると社内で認識されている。フジ制作スタッフが内情を明かす。
「幹部陣を中心として昨年の『笑っていいとも!』終了を機に『バラエティを総入れ替えしてはどうか』という機運が高まっているんです。実際、来年3月での『ごきげんよう』の平日枠打ち切りが決まり、『とんねるずのみなさんのおかげでした』打ち切り説も根強く囁かれています。『めちゃイケ』も含め、少なからずレギュラーのバラエティ番組すべてに終了する可能性がある状況です」
なぜフジテレビは思い切った変革に舵を切りつつあるのか。制作スタッフが続けて説明する。
「完全に経営面の事情です。今年、フジはグループ全体では最終益は増えているんですが、視聴率が低迷する放送事業がお荷物になっている。不動産収益のおかげでテレビも何とかできている状態なので、長寿番組といえど、いつバッサリ切られるかわかりません」
低迷の続くフジテレビ。復活の兆しはまだ見えてこない。
(白川健一)