3作目の作品となる「ラスト・ナイツ」の公開が11月にスタート。その宣伝活動を兼ねての出演で、テレビでは今、映画監督・紀里谷和明の姿を頻繁に見ることができる。
映画監督であること以上に、「宇多田ヒカルの元夫」として語られることのほうが多く、過去に監督した作品「CASSHERN」「GOEMON」はいずれも映画評論家が酷評。そんな紀里谷がハリウッド映画としてモーガン・フリーマンら超大物を起用した「復帰作」は、関係者の間でも大きな話題となっている。
「3作目はないものだと思っていました」
と語るのは、ベテランの映画ライターである。
「数年前に『紀里谷さんが超大作を撮っている』と聞いた時は本当に驚きました。いざ公開を迎えて『ラスト・ナイツ』は彼本人だけでなく、ある事情を持つ他の監督にとっても、大きな意味を持つ作品になっています」
「ある事情」とは何なのか。
「ダメ監督の評価を受けた監督です。紀里谷監督と同じく『撮るまでの期待』が大きかっただけに、監督失格の烙印を押された松本人志も勇気づけられているに違いありません。最近、松本が出演する『ワイドナショー』にも紀里谷監督が出演していますが、2人は番組でも気が合っている様子。紀里谷監督の大復活が、松本監督の次回作を後押しするのではないでしょうか」
紀里谷監督に続き、松本監督の大復活なるか──。
(白川健一)