11月28日にオムニバスドラマ「世にも奇妙な物語」(フジテレビ系)の「映画監督編」が放送された。日本を代表する映画監督と、人気キャストらがタッグを組むという企画だったが、放送後、一部の内容に盗作疑惑が持ち上がっているという。
「今回の『世にも』で放送された竹内結子主演の『箱』は、主人公が何者かに箱へ閉じ込められ、携帯電話で救出を試みるという物語です。しかしこれが外国映画の『リミット』と内容が酷似していると放送後、話題になっています。『リミット』は元々、ミニシアター系の作品だったものの、口コミでその評判が広がり、今では一般的な映画ファンにも知られる作品です。今回、オチこそ違いますが、状況や設定、さらに小道具、主人公が妄想を見るタイミングなどあまりに共通点が多いため、視聴者は困惑してしまったようです」(映画ライター)
ドラマのクレジットには映画「リミット」の原案表示もなかったため、放送後、ネット掲示板やツイッターでは「リミットのパクリだ!」といった書き込みが相次いだ。
また「箱」の監督・脚本を務めたのは「アンフェア」シリーズなどで人気の佐藤嗣麻子だったこともあり「人の作品をパクるとは映画監督としてあるまじき行為」「佐藤監督、私は好きだったので正直がっかり」と作り手への失望の声も多く見られた。
またこの日の「世にも奇妙な物語」は「箱」以外にも、一部で問題となった作品があったという。
「小説家の渡辺浩弐が2年前、『世にも奇妙な物語』スタッフに今回放送された『幸せを運ぶ眼鏡』とオチ以外ほぼ同じシナリオを持ち込んだものの、何も音沙汰がなかったとツイッターで暴露したのです。さらにスタッフ欄には彼の原作クレジットもなかったため、制作側が渡辺のシナリオを無断で使用した疑いが出ています」(テレビ誌記者)
25周年記念として企画された映画監督編だが、視聴率は10.1%と惨敗。さらにパクリ疑惑が浮上するなど、今回の「世にも奇妙な物語」は厳しい結果に終わってしまったようだ。
(森嶋時生)