ももいろクローバーZが、今年の「NHK紅白歌合戦」の出場アーティストに漏れたことから、公式ホームページにて「紅白卒業宣言」を掲げて大きな話題になっている。同サイトには「ももいろクローバーZは紅白歌合戦を卒業します。ありがとうございました」と書かれたわけだが、プロデューサーの川上アキラ氏は「みんなで考えた総意」であると説明している。
同じく紅白落選組である、きゃりーぱみゅぱみゅやHKT48の指原莉乃なども涙を流したことを打ち明けるなど悲しみの報告している中、この負け惜しみともとれる発言に、世間からは「落選したからってこの物言いはないな」「実にダサすぎる」というバッシングの声が上がったことは、多くの人がご存じだろう。
しかし、今回の発言についてはアンチやももクロに無関心な層だけが拒否反応を示しているのではない。じつは最も怒りを露わにしているのは、ももクロのファンであるモノノフたちだ。彼らは「紅白卒業宣言」にはまったく納得していない。
「彼らが怒っている原因は大きく分けて3つ。1つ目は元ももクロメンバーで現在は女優としての道を歩む早見あかりとの間に交わされた『6人での紅白歌合戦の共演』という約束を破る形になってしまったこと。早見は審査員として、ももクロは歌手として紅白で共演することを夢見ていました。2つ目に昨年の紅白ではメンバーの有安杏果がインフルエンザで出場することができなかったため、『来年こそ5人で』と意気込んでいたはずでは? という圧倒的な疑問。いずれも忘れられない誓いだと信じて、モノノフたちは見守ってきましたが、それを軽視して卒業という言葉をあっさり使ってしまったことに激怒しているようです」(アイドル誌ライター)
そして、一番大きな要因についてこう続ける。
「根本的な話ですが、あまりにも説明不足で唐突に卒業宣言に踏み切ってしまったこと。さきほど上げた2点についての釈明もない上に、肝心のメンバーの声よりも先に早とちっての報告でした。メンバーたちの率直な気持ちを聞いて多少は怒りを鎮めたというモノノフもいましたが、紅白卒業宣言のイメージが強すぎて素直にメンバーたちの声が伝わってこないのが世間のイメージダウンに繋がると大いに危惧しているようです。玉井詩織はブログにて『紅白は卒業。でもまだ私たちには果たせていない約束もあるから、それは絶対叶えに行くからね』と話していますし、運営に無理やり合わせていながら、メンバーたちも釈然としていない発言にやはり不安はぬぐえないままのようですね」
今回の卒業宣言の真意については改めて説明が必要になってきそうだ。
(松本盛太)