EXILEファミリーが総出演するドラマ「HiGH＆LOW ～THE STORY OF S.W.O.R.D.～」（日本テレビ系）が、まったく話題になっていない状況だ。同作品はドラマを起点に映画化やマンガ化、グッズ展開などを予定する壮大なプロジェクトなのだが、このままでは先の展望が見えなそうな状況なのである。テレビ誌のライターが解説する。
「視聴率は2％前後で、深夜1時29分からの放送としては及第点ですが、ネットでの話題度を調べてみると、かなり厳しい数字となっています。なにかと不評の『オトナ女子』（フジテレビ系）には数倍の差を付けられ、テレビ朝日の『サムライせんせい』にすら負ける始末。なんとか互角なのは『結婚式の前日に』（TBS系）という状況ですね」
出演ドラマを基準にすると、EXILEファミリーの話題性は、女優生命の危機にある香里奈といい勝負ということになるようだ。とはいえ、EXILEファンを取り込めていれば大丈夫な気もするが、2％という視聴率も底上げされている可能性があると語る。
「本ドラマの前にはトークバラエティの『ナカイの窓』、そして安定して2～3％台をキープする『なら婚』と、人気番組が続いています。その流れでチャンネルを変えずに『HiGH＆LOW』を観る視聴者もいるはずで、実質的な視聴率は2％割れもありそうです」（前出・テレビ誌ライター）
一方で、同作品の内容が視聴者もあまり受け入れられていないと危惧する声もある。テレビ誌のライターが続ける。
「舞台となる街には登場人物以外の人影がほとんどなく、街の外からは100人単位の不良チームが襲撃に来るなど、まるで架空の国の話です。しかもやたらとファイトシーンが多く、登場人物もコブラやヤマトといった記号的な名前が覚えにくいので、ストーリーが頭に入ってきません。全体像を理解するにはドラクエのように攻略本が必要かもしれませんね」
ちなみにコブラ役は岩田剛典が務めているが、このままではドラマ終了後に「コブラって結局、誰が演ってたんだっけ？」となる恐れさえありそうだ。
（金田麻有）
