天海祐希主演、遊川和彦脚本ということで放送前から話題になっていたドラマ「偽装の夫婦」(日本テレビ系)が9日、最終回を迎えた。
しかし、この物語の結末に対して視聴者が一斉に大批判をネット上で展開。「遊川さんって本当最後のまとめ方が下手だね」「今まで観てきた時間を返せ!」「大好きなドラマだったのに最後の2話で汚されてしまった」と非難轟々、「ガッカリ感が半端ない」というのだ。
物語は学生時代、超治(沢村一樹)に手ひどくフラれたトラウマから“人間嫌い”となってしまったヒロ(天海)が、45歳を迎えたある日、超治と再会。そこで同性愛者だったことを告げられ、しかも親孝行のために「偽装結婚」を懇願されるといった始まりだった。
そして二人は結婚し、やがて離婚。互いにそれぞれの道を進むなか、物語の結末は「再再婚」というカタチに。しかし二人の間に体の関係はナシ、しかも超治は男と浮気三昧という、なんとも“奇妙な終わり方”で幕を閉じたのだった。
「遊川脚本の最終回で視聴者が落胆したのは、今回が初めてではない」と話すのは、テレビ誌の記者だ。
「『家政婦のミタ』の大ヒットで、脚本家として盤石の地位を築いた遊川さんですが、同局で前回放送された『〇〇妻』でも、最終回を観た視聴者から『楽しかったドラマが台無しになった!』と批判を浴びています。『偽装──』でも『〇〇妻』同様、ラストに近付くにつれ雲行きが怪しくなり、最終話で『観なきゃよかった!』と大炎上。この評判では再放送しても視聴率は稼げないでしょうね。唯一今作の最終回で評価されたのは、由羽を演じた子役の井上琳水の演技力だけでした」(前出・テレビ誌記者)
確かに視聴者からも、今後の井上の活躍を期待する声が多かった。それだけが「偽装──」の唯一の救いだったのかも知れない。
(李井杏子)