デンジャラスのノッチが12月20日、自身のブログを更新し、“ある資格”を取得したことを報告した。
ノッチは5年前の東京マラソンに出場し、3時間34分42秒で完走した健脚の持ち主。国内のトライアスロン大会にも4度の出場経験を持つスポーツマンだ。だが、レース中に脱水症状や熱中症でダウンし、手当された経験もしている。
それ以来、「スポーツを通じて何かサポートできることは何かないかな」と考えていたところ、東京消防庁から教えてもらった「救命応急手当普及員」にチャレンジ、見事合格したのだ。
この資格は「講師として学校や会社などで応急手当やAEDの使い方など人命救助を教える」ことができるという。1万2000円の教材費を払い、9時から17時までの1日8時間×3日間、24時間の講習を受け、認定試験に合格してようやく手に入れることができる。ノッチは「私、芸人ですので、人の集まる場所へ向かい、ドンドントークして、講師として全国に救命の大切さを広めていけたらうれしく思います」と意気込んでいるという。
「ブログで『いわゆるひとつの取り柄ができました。今日から私、ノッチ先生になれました』と合格を喜んでいるが、そう簡単に講師としてやっていけるわけではない。というのも、修了認定を受けた消防本部の管轄外で講師を務める場合、管轄の消防本部に確認をしなくてはならないからだ。ノッチは麹町消防署で取得したから、ほかの場所で行う場合は事前にお伺いをたてる必要があるのだ。講習会には器具(心肺蘇生法訓練人形やDVD教材など)が必要になるため、事前に借りることになる。でなければ、自腹で揃えなければならず、多大な出費になるのは間違いない。おまけにこの資格は3年ごとに講習会を再受講して最新の知識を習得しないと失効してしまう」(ネットライター)
ノッチが希望するように学校や会社で講習会を行うのは、かなりハードルが高そう。ボランティアならまだしも、営利目的では需要があるとも思えない。救命ネタのお笑いトークでもやるしか、つぶしがきかないかもしれない。絵に描いた餅か‥‥。
(塩勢知央)