大晦日の紅白歌合戦にて、郷ひろみが白組のトップバッターとして全体でも最初の出番を務めることとなった。郷が1番手として出演するのは実に35年ぶりのこととなる。白組2番手のSexy Zoneははるかに後輩だが、この順番で問題は生じないのだろうか。テレビ誌のライターが解説する。
「郷はそういった序列は気にしない性格なのでしょう。前回トップバッターを務めた1980年の第31回でも、郷の次は初出場となる田原俊彦でした。いくら5年前に移籍しているとはいえ、元ジャニーズの郷は田原にとっては大先輩なはず。しかし、郷はトップバッターという出番を楽しめるタイプで、自分の後など気にもしていなかったはずです」
たしかに郷なら、まだ温まっていない会場を自分のパフォーマンスで一気に盛り上げたいと考えても不思議はないだろう。とはいえ、Sexy Zoneやセカオワよりも前という出番には違和感もある。そんな郷には今年、どうしてもトップバッターにこだわりたい理由があると指摘するのは芸能ライターだ。
「21時スタートが定番だった昔とは違い、いまの紅白は19時15分スタートと開始時刻が繰り上がっています。この時間なら小さな子供でもまだ起きていられるでしょう。おそらく郷は紅白で歌う自分の姿を、1歳6カ月になった子供に見せたいのではないでしょうか」
2012年に三度目の結婚を果たした郷は、昨年6月に双子の男児を授かっている。1歳6カ月ともなれば、テレビで歌う父親のことも認識できるはず。その愛息たちに向け「オヤジはこんなに頑張っているんだぞ!」とアピールしたいと考えても不思議はないはずだ。さらに芸能ライターが続ける。
「紅組のトリは、かつては結婚間際とさえ言われたこともある松田聖子。新たに子供を授かった今、その聖子から最も遠い出番となるトップバッターを務めることは、いまの妻に対する最大級の愛情表現にもなるでしょうね」
郷の本心はともかく、60歳でトップバッターに登場する姿はまさに、粋だねと評判になることに違いなさそうだ。
(金田麻有)