低視聴率に苦しむフジテレビだが、4月改編には並々ならぬ力の入れようだ。
人気子役の芦田愛菜と、NHK「マッサン」ヒロインからいまやブロードウェイ女優となったシャーロット・ケイト・フォックスを4月スタートの「OUR HOUSE(仮題)」にW主演させる。しかも、脚本は同局のトレンディドラマで育った野島伸司氏。4人兄弟の長女が、米国人の継母とバトルを繰り広げるホームコメディということだが、放送枠も3年ぶりに「日9」ドラマを復活。
「これで視聴率が取れなければ言い訳できないという不退転の決意を感じます。しかし、ヒットドラマのプロデューサーだった亀山千広社長をはじめ、“トレンディ路線の夢よ、もう一度”という発想が抜けていない。記者らを招いて行う懇親パーティでも、視聴率が低迷しているのに一流ホテルで一流の料理を振る舞い、他局と比べゴージャスな雰囲気を演出している。“バブル感覚”が抜けないかぎり、フジの復活は難しいのでは」(テレビ誌記者)
ドロドロの脚本が得意の野島氏のコメディ作品は、視聴者から受け入れられるのか。