視聴率が伸び悩んでいるNHKの大河ドラマ「真田丸」だが、ここにきて有働由美子アナのナレーションに注目が集まっているという。
「織田信長をはじめ、明智光秀など有名武将の最後のシーンが詳しく描かれることなく有働アナのナレーションで語られるだけ。たった一言で歴史上の名シーンを処理してしまうため、今、ネット上では『ナレ死』という言葉が流行り始めています」(テレビ誌記者)
確かに、信長の最期は「天下統一を目前に、織田信長は死んだ」というナレーションで片付けられているし、光秀が秀吉に討たれる「山崎の合戦」などは、「6月13日、明智光秀は山崎の合戦において羽柴秀吉に敗れた」のみで、合戦シーンすらなかった。
「歴史的な名場面をどう描くかを楽しみにしていた大河ファンからは『物足りない』と言う声があがっています。視聴率が20%をなかなか超えられない理由は、そのあたりにあるのではないでしょうか」(前出・テレビ誌記者)
しかし、これが今回のドラマで脚本を担当する三谷幸喜の狙いでもあるという。
「主人公の真田信繁が実際に見てこなかったシーンは、たとえ歴史的な名場面でも描かない。それが今回の脚本の特徴でもあります。地方の小豪族がいかに戦国の荒波を乗り越えて行くか。そこに主眼が置かれていますから」(NHK関係者)
だからこそ、有働アナのナレーションが大切になってくる。昨年の大河ドラマ「花燃ゆ」が大コケして、今年は失敗できないNHK。「ナレ死」が流行ることで視聴率につながればいいが‥‥。