清原容疑者の逮捕以来、巨人時代の元同僚・野村貴仁氏(47)の衝撃的な証言が大きな波紋を呼んでいる。2日間にわたり、このキーマンに完全密着。“時の人”は笑みすら浮かべて饒舌に語りだすのだった。
2月某日、記者は挨拶代わりに日本酒を持参し、高知市内にある野村氏の自宅を訪れた。庭に面した窓から入るよう促されたものの、縁側のいたるところにガラス片が散乱。細心の注意を払い、座敷に到着すると、空き缶や食品の容器が転がる中に野村氏が腰を下ろしていた。
「先週テレビが来てから、毎日何社も来るんや。『清原の公判が終わるまでこれ以上言わん』言うてるのに‥‥」
辟易した様子で語る左手には50枚以上もの報道陣の名刺が握られていた。野村氏が一躍メディアの寵児となったきっかけは、2月9日に流されたニュース映像。ヘルメットをかぶり、首を覆い隠すほどの長い顎ひげをたくわえて取材に応える奇異な姿が視聴者のドギモを抜いた。
「家の掃除をしている時にいきなりテレビ局のヤツが現れて撮っていったんや。ヘルメットは掃除中、頭を守るためにかぶっとっただけで、ひげは地元の友達とかとしか会わんから昨年9月から剃ってなかっただけや。『あの映像は使うな』と何度も言うたのに勝手に使われたんや。土木作業員もしとらんし、仙人でもハゲ隠しでもないわ」
野村氏はオリックス時代にセットアッパーとして活躍し、95年には防御率0.98を記録。その翌年には日本一に貢献するなど、スター街道を歩んでいたが、98年に巨人へ移籍した直後から、なんと清原容疑者に覚醒剤を譲渡していたというのだ。
「俺は96年から膝の痛みを和らげるために、グリーニー(アンフェタミン系興奮剤。違法薬物)を使っていた。それを知っていたのか、清原は俺が巨人移籍したあとに覚醒剤が手に入らないか聞いてきたんだ」
缶ビールで喉を潤し、うまそうにタバコを吹かすが、野村氏はまだ深くは語らず、話はたびたび野球の話題に脱線。メジャーの名投手ノーラン・ライアンの動画を記者に見せながら、
「打者が片膝着く、まっすぐこそホンマモンの160キロや。大谷ではこうはいかん!」
と、球速で判断する日本の野球評論家に釘を刺す場面もあった。記者が野村氏の理論にナットクし、談議を重ねていると突然、
「お前、野球わかるんやな。ビール飲め。話したるわ」
すでに部屋に上がってから4時間が経過していた。
── 室内のゴミ袋は捨てないんですか?
「袋の中に、俺が捨てた覚えのないものが入れられとるんや。以前から、オフクロの写真が部屋にバラまかれたりしとった。清原もやってるやろしな」
── なぜ、そう言えるんですか?
「昨年、清原がお遍路で四国を回っている時に俺の部屋にお遍路の札がバラまかれとった。地元民はお遍路せえへんし、清原がやったんやろ」
── その清原容疑者ですが、1カ月で150回分もの覚醒剤を使用していたと報道されています。
「巨人時代から、清原はキマッている時にさらなる快感を求め、何度も注射しとった。体も耐性ができるから、1回当たりの量も増えるやろし、今、それだけ使っていてもおかしくはないわ。‥‥当時の様子は明日話したる。日本酒は飲まんから、明日はビール持ってくるんやで!」