春は去就のシーズン。テレビ局は「4月番組改編」で人事刷新に躍起になっている。最大の目玉となるのが、看板女子アナによるテコ入れ策。去る者あれば、その穴を埋める抜擢美女あり。これ幸いと縄張りを広げ勢力拡大をうかがう局内バトルを、最前線から実況する!
「最近のカトパンは以前より明るくなったと評判です。局内ですれ違っても、入社した頃のようにキャピキャピとした雰囲気に戻り、いまさらながら惜しまれます」
フジテレビ関係者がこう言って早くも「カトパンロス」を露呈するのは、「女子アナ30歳定年説」を裏付けるように、加藤綾子アナ(30)がこの春に退社するからである。4月1日の放送を最後に、7年半メインキャスターを担当した「めざましテレビ」を降板することが決まっているが、その後任に決まったのが、入社2年目の永島優美アナ(24)なのだ。
局の顔である朝の一大看板のかけ替えの舞台裏について、同局の情報番組プロデューサーが打ち明ける。
「一部では、昼の『直撃LIVEグッディ!』から三田由梨佳アナ(28)を異動させる、などという案もありましたが、伝統的にめざましファミリーは内部昇格でキャスターを決めることになっているんです。もちろん、カトパンも後任が決まらないまま番組を去れるわけがない。永島になら任せられると認めたからこそ、スッキリ円満退社できたわけですよ」
「順当な措置」による人員配置だというのだ。
「永島アナは入社1年目から『めざましテレビ』に抜擢されましたが、学生時代から関西のテレビ局でレポーターを務めていたというキャリアどおり、突撃レポートなど新人らしからぬ度胸満点の仕事ぶり。しかも、父親は元ガンバ大阪の永島昭浩氏と、スター性も兼ね備えている。特に14年秋にカトパンが放送中に体調を崩して番組を途中退席した時にも、急きょ代役をこなしたことで評価を上げました」(前出・フジ関係者)
着実に「ポストカトパン」の座を固めてきたのだが、先のプロデューサーは問題点も口にする。
「実は現場ではソツなく仕事をこなす永島より、何かやってくれそうな山崎夕貴(28)や女子力の高い三上真奈(26)のほうが人気があるんです。実際、永島で固まったのは、他に候補がいないという消去法でした。それでも最終的に、永島を長い目で見て育てようということになった」
長らく守ってきた早朝の視聴率トップの座を日本テレビの「ZIP!」に取って代わられただけに、より奮闘が求められているのだ。
フジでは夜の顔も激変。4月から「あしたのニュース」「すぽると!」に代わる大型報道番組として始まるのが「ユアタイム~あなたの時間~」だ。経営コンサルタントのショーン・マクアードル川上氏(47)とともに、モデルの市川紗椰(29)が地上波のアナウンサー業に初挑戦する。フジ局員によれば、
「市川は『ホウドウキョク24』というフジテレビのネットニュース局にMCとして出演しているので、経験は積んでいる。ただ、本来なら『あしたのニュース』メインキャスターの大島由香里アナ(32)をスライド登板させてもいいのですが‥‥」
前出・プロデューサーがあとを引き取る。
「彼女は今年2月にフィギュアスケートの小塚祟彦(27)と結婚したことで、使えるかどうかわからなくなった。そのうち会社を辞めるかもしれないし、不確定要素があるから起用しづらいわけですよ」
その一方で、「すぽると!」の代わりとして、週末後枠でスタートする新番組「スポーツLIFE HERO’S」には、退社直後のカトパンと、「すぽると!」からスライドさせた宮沢智アナ(26)を起用する。
「『すぽると!』で水曜から日曜の出演だった宮沢アナは土曜担当。メディア出演が減る彼女は今後、主にバラエティ路線にいくと思います。日曜を担当するカトパンは『めざまし』以外の『ホンマでっか!?TV』などのバラエティ番組はそのまま継続します。しかも、退社が決まった女子アナにわざわざ新番組を設けるなど、異例の厚待遇。移籍先の芸能事務所には、さっそく化粧品CMのオファーが舞い込んでいます。他局でも『カトパンと一緒に仕事がしたい』というプロデューサーは多いだけに、早ければ秋からフジ以外でカトパンが見られるかも」(芸能デスク)
辞めてもカトパンの一人天下は止まらない!!