4月14日から15日にかけて熊本を中心に九州地方を襲った大地震。その後も大きな余震が続き、現地では緊張感から1秒も解放されない日々が続いているが、東日本大震災での記憶がまだ焼きついている状態での惨劇だけに、全国の人たちからの心配の声が後を絶たない。
そんな中、有名人たちもSNSを通じて声を送っている。本心、偽善、さまざまな思惑はあれど、少なくとも送られたエールは被災地にとっては意味のあるものにはなるはずだ。しかし、あきらかに「被災者のことを何も考えてないだろ!」と、強烈なバッシングをくらっている男がいる。タレントの上地雄輔だ。
「いまさらながらの“タテ読み”コメントが批判されてます。地震のあった翌日15日に、くたびれたぁ(T0T)けど!!(改行)また素敵な出会い♪(改行)もぅこれでもかってくらい!!(改行)とにかく最高でした(^∇^)で始まるコメントを発表。じつはこの文書の1行目をタテ読みすると『くまもと9週まけちャだ目ダヨ』となるわけです。文章全体としてほとんど意味のないものでしたから、このタテ読みのために強引に作ったものだということは一目瞭然でした」(女性誌記者)
ブログの閲覧ユーザー世界記録を出したこともある上地だけに、彼の信者と目される人たちからは、直後に「スゴイ」「カッコイイ」という声もあったようだが、このネタが拡散されると、上地に関心のない一般人からは批判が殺到した。
「震災翌日に被災者にタテで読ませるの?」「うまく書けたと思ってるとしたら、熊本地震で最大級の愚か者」「おバカタレントじゃなくて本当のクソバカ」「生死と隣り合わせの人たちのことを考えたら、こんなふざけたことは思いつけない」「エールじゃなくて謝罪してほしいぐらい」など、あきれ、怒り、さまざまな批判が上地に向けられている。
「今回ばかりは批判に同調します。いったい誰に読ませたかったかわからない。人間としての底が知れてる気がしましたね。言葉は悪いですが、私が被災者なら普通のヨコ読みで『バカはすっ込んでろ』と送りたいぐらい」(前出・女性誌記者)
ガソリンスタンドに割り込んだテレビ局など現地でのマスコミの横暴な態度も批判をくらっているが、結局のところ、安全地帯からエールを送る側が目立っては何もならない。震災大国のニッポンで、今こそ第三者たちのモラルが問われているところだろう。
(塚田ひかり)