桐谷美玲がヒロインを務める7月スタートの月9ドラマ「好きな人がいること」(フジテレビ系)が、これでもかというほど豪華な顔ぶれを集めまくっている。特に注目されるのが、ヒロインが居候する家の三兄弟として登場する山崎賢人、三浦翔平、野村周平のイケメントリオだ。
5月28日に公開された予告CMでは、イケメン3人衆がキス顔を披露。そこで描かれる世界はヒロインにとっての逆ハーレム状態で、思わずキュンキュンしてしまう女性視聴者も少なくなさそうだ。だが、盛りすぎた出演者がドラマを壊しかねないという懸念もあるという。テレビ誌のライターが指摘する。
「スイーツ系のドラマに徹底するのかと思いきや、ギター女子の大原櫻子や艶ボディの佐野ひなこ、さらに菜々緒が月9初出演を果たすなど、女性キャストにも力が入っています。しかし演技力も兼ね備えているのは菜々緒だけで、メインキャストが演技下手揃いでは、若い男女がキャーキャー言っているだけのドタバタ劇に終わる可能性もありそうです」
たとえドタバタ劇であろうと、重い話が続いて視聴率が低迷する月9では、若者を惹きつける明るいストーリーが必要だという声もある。だがその狙いも外れるかもしれないというのだ。前出のテレビ誌ライターが続ける。
「ヒロインの桐谷は昨年、女性誌の専属モデルを卒業。最近は『NEWS ZERO』(日本テレビ系)で知的さを前面に押し出していますが、美人なうえに知的となると現実離れしていて、女子の憧れにもならないほどです。そんな彼女がイケメントリオからモテる役を演じても、肝心の女性視聴者が感情移入できない恐れがありますね」
美人ヒロインにイケメントリオ、そして豪華な出演者たち。何でもあるのは何にもないのと一緒と言われるが、「好きな人がいること」の見所はどこになるのか。またもや爆死作品にならないことを祈るばかりだ。
(白根麻子)