6月いっぱいで所属事務所レプロエンタテインメントとの契約が満了した能年玲奈。このタイミングで7月15日に、彼女の主演映画「ホットロード」が日本テレビで地上波放送されることが決まり、様々な憶測が飛んでいる。その中には誤った情報もあると映画ライターが指摘する。
「典型的な誤りの一つは、能年との契約が残っているうちにレプロと日テレが放送契約を結び、出演料がレプロに支払われたというもの。しかし映画の出演では“ワンチャンス主義”が適用され、出演料が発生するのは最初の映画製作時のみですから、テレビ放送時にあらためて出演料が発生することはないのです」
ただし、今回のテレビ放送ではレプロに相応の金額が支払われている。なぜならレプロは「ホットロード」の製作委員会に名を連ねており、著作権者として二次使用料を受け取る立場にあるからだ。その点が能年に関する報道では見過ごされていると、前出の映画ライターは眉をひそめる。
「レプロは能年に投資したコストを回収できていないと言われますが、実際には『ホットロード』のヒットでかなり稼いでいるはずです。レプロの出資額は松竹と日テレに続く3番目で、興行収益は25億円の大ヒットでしたから、収益分配でかなりのリターンを得ていることは間違いありません」
1円もギャラが入ってこない能年は、どんな気持ちで「ホットロード」のテレビ放送を観るのだろうか。
(金田麻有)