4度目の五輪出場で初めてベスト4に進出した福原愛だったが、ロンドン五輪金メダリストの李暁霞(中国)にストレート負けを喫した。3位決定戦では、石川佳純が初戦で敗れたキム・ソンイ(北朝鮮)と、銅メダルをかけて戦うも4-1で敗戦。悲願のメダルを手にすることができなかった福原は、「五輪はメダルを取らないと意味がない」と肩を落とした。
「キムは福原が苦手としてきたカットマン。しかも、北朝鮮の選手は国際大会にあまり出場していないため、圧倒的に情報が少ない。通常、初見であればカットマンが有利と言われているだけに、事前情報があるのと無いのとでは雲泥の差がある。情報は少しでも多いにこしたことはなかった」(スポーツライター)
福原は入手できた少ない映像で研究し、団体戦メンバーでキムとの対戦経験のある伊藤美誠から特徴を聞いたと明かしたが、1回戦で対戦した石川には情報を聞けなかったという。その理由を福原はこう語った。
「傷をえぐるみたいで‥‥」
しかし、このコメントにネット上では疑問の声が噴出。「こういう変に空気を読むのが日本人の悪い癖。 中国人なら当然の様に聞くし、メダル取れないと意味ないと言ったからには最善を尽くさないと」「非情なストイックな所がないと一流とは言えない」「アスリートなら聞くべきだし、日本代表として出ているなら聞くべき」という福原の勝負師としての甘さを指摘する声があがった。
また、その一方で石川に対しても、「敗けてから周りが気遣ってくれているのがわかっているなら、自分から福原に話をしてほしかった」「これ石川のほうから言わなきゃダメだろ。 福原から言いづらいのは当たり前でそこは空気読むべき」と、率先して助言をしなかったことにも非難の矛先が向けられている。
「キムとは団体戦で当たる可能性もあるのだし、こんな遠慮は必要なかった。少なくとも監督やコーチは情報を共有していて当たり前です。それに、福原なりに配慮があったのだとしても、それをメディアで言うべきではなかった。このことで石川が悪者になったり、以前に囁かれていた不仲説がぶりかえされるのはマイナスにしかならない。石川がこの話を聞いたら、それこそ傷口に塩を塗ることになるのでは‥‥」(前出・スポーツライター)
石川の足にアクシデントが起きずキムとの試合に勝利していれば、福原との3位決定戦が実現していたかもしれない。そうなっていたら、2人の関係は果たしてどうなっていただろうか‥‥。