歓喜の瞬間もあの選手の姿が映ると大半の視聴者が顔を曇らせた。
28日、北海道日本ハムファイターズが4年ぶり7度目となるパ・リーグ優勝を決めた。6月時点では首位ソフトバンクと最大11.5もあった絶望的なゲーム差を、よもやの怒とうの追い上げで大逆転。球史に残る優勝を決めたことで、選手たちの中には涙を浮かべるものも多かった。
優勝を決めた西武との1戦は札幌地区で平均視聴率28.9%をマーク。栗山英樹監督の優勝インタビュー時には47.5%という驚異的な瞬間最高視聴率を記録するなど、ファンたちも待ちに待った至福の時に喜びを爆発させたが、一転、ある選手の発言には思わず顔をしかめてしまったようだ。
「斎藤佑樹ですよね(笑)。ご存じ、プロ入り後は目立った活躍はなく、今年もわずか11試合のみの登板で0勝1敗、防御率は4.56。いつ戦力外通告されても文句の言えない状況です。そんな斎藤もこの日の試合後に行われたビールかけにはひっそり参加。その中でテレビのインタビューでマイクを向けられた際、『今年は活躍できなかったんで』と遠慮気味にコメントしたわけですが‥‥」(スポーツ紙記者)
もはや、あとは一般視聴者が引き取る形だ。「はぁ?今年?毎年活躍できてないだろ!」「ビールかけてる暇あったら練習しろ」「ハンカチは後片付け手伝えよ」「買ってもらったクルマはどうなったんだ」など、メディアが言いづらい内容をこれでもかと連打されている。
「栗山監督じゃなかったら、とっくにクビ切られてる」という評価が正しい今、大谷や中田翔に完全に水をあけられたかつてのスターは、はたしてどう転がっていくのだろうか?
(本多ヒロシ)