10月16日に放送された織田裕二の3年ぶりの主演ドラマ「IQ246~華麗なる事件簿~」(TBS系)の初回視聴率が13.1%であることがわかった。IQ246の天才・法門寺家89代目当主法門寺沙羅駆(織田)が鋭い観察眼と膨大な知識で事件を解決するミステリーで、沙羅駆を警護する刑事に土屋太鳳、執事にディーン・フジオカ、法医学専門監察医に中谷美紀を配し、第1回目のゲストに石黒賢がキャスティングされた。
「初回の放送を観てがく然としたのは、謎解きを楽しむ刑事ドラマではなく、ツッコミどころ満載のコメディになっていたこと。織田の破天荒なキャラクター設定は刑事ドラマとして成り立つはずがないほど突拍子もなく、刑事ドラマファンには違和感ありありの内容だった。殺人現場に部外者が堂々と立ち入り、勝手に推理をまくしたて、逃走する犯人を執事が投げ飛ばして、刑事がようやく逮捕するなんてありえない。松本潤の弁護士なんてありえないとして最悪の前評判だった4月クールの『99.9』の15.5%に及ばなかったのは当然だろう」(スポーツ紙記者)
低視聴率の原因として織田の役作りの失敗があげられている。テレビ誌記者が言う。
「織田といえば脚本にダメ出しし、ディレクターの演出に口をはさむ常習犯。それで出来あがったのがこの程度だったとしたら、かなりヒドイ。『相棒』(テレビ朝日系)の水谷豊や『古畑任三郎』(フジテレビ系)の田村正和を寄せ集めたような特徴のあるしゃべりが延々と続く。得意げに謎解きする部分はもちろん、執事や刑事に向かっての小馬鹿にした物言いも同じ一本調子で続けられ、聞いてるほうは疲れが何倍にもアップする。極めつけはあまりに多すぎる織田のドアップ。そのたびにシミだらけの汚肌が映し出され、げんなりさせられることこのうえない。お肌ツルツル、若さあふれるフジオカと並ぶとかなりしんどく、同年代の石黒のほうが何倍もアップに耐えられます。織田ファンには月日の変遷をまざまざと知らされるキツイ仕打ちとしか言いようがない」
得意満面、したり顔で謎解きする“汚肌の変人”に視聴者はいつまで耐えられるか。
(塩勢知央)