人気漫画「ベルセルク」の連載が再開されることが掲載誌「ヤングアニマル」で発表され、ファンを喜ばせている。
「ベルセルク」は中世ヨーロッパに似た架空の世界を舞台にしたダークファンタジー。かつての仲間に裏切られた主人公が、復讐のため魔物たちと戦うというストーリー。1989年からスタートし、現在コミックスは38巻まで発売されている。
「作者の三浦建太郎は緻密な書き込みをする作家で、もともと筆が遅いのに加えてベルセルクのゲーム化に関与したり、他の作品を書き始めるなどしたためベルセルクは頻繁に休載し、連載期間が長い割に物語が進んでいません。そのため、作者が生きているうちにちゃんと物語が終わるのか心配されています。三浦氏本人ですら心配しているほどです」(青年漫画誌編集者)
そんなベルセルクがやっと再開するということで、ファンは胸をなでおろしている。月に1度の掲載で少しずつとはいえ、物語が進むからだ。ところが、いまひとつ安心できないという声が上がっているのも事実だ。
「今回、ベルセルクが再開するのは、2017年4月からアニメの第2期がスタートするからなんです。つまり半ば無理やり再開しているわけです。これではいつまた休載になるのか‥‥」(漫画誌ライター)
だが連載継続に向けてわずかな希望もあるという。「Dr.スランプ」や「ドラゴンボール」の鳥山明氏を育てた天才編集者が現在ヤングアニマルを刊行する白泉社の社長になっているからだ。
「社長は『Dr.マシリト』として作中にも登場していた鳥嶋和彦氏です。鳥嶋氏は漫画家にとても厳しく、あの鳥山氏にさえ一度も休載させませんでした。ベルセルクの編集に直接携わってはいませんが、彼ならもしかしたら‥‥と淡い期待を抱いてしまいますね。ぜひ完結まで三浦氏の尻を叩き続けてほしいものです」(前出・漫画誌ライター)
連載継続か、それともすぐに休載か‥‥ベルセルクは物語とは違った所でファンをドキドキさせ続けてくれるだろう。