お笑いコンビの「サンドウィッチマン」はもはやテレビから消えてもおかしくなかった! そんな衝撃的な場面が3月14日放送の「バイキング」(フジテレビ系)で繰り広げられた。ゲスト出演したサンドウィッチマンの富澤たけしは、モノマネに挑戦するもスベりまくり。しまいには「もうチャンネル替えていいですよ」と捨て台詞を吐いたのである。その発言がどれほど危険なのか、テレビ誌のライターが眉をひそめる。
「この発言にはフジテレビはもちろん、テレビCMのクライアント企業が激怒するでしょうね。人気リポーターだった乱一世が97年に、生放送で『トイレはCM中にどうぞ行ってください』と失言してしまい、全番組から降板する羽目になった事件は有名です。今回の富澤も『バイキング』や後番組の『直撃LIVEグッディ!』にCMを出しているクライアントから、大目玉を食らうところでした」
そんな富澤を救ったのが、テレビ業界歴37年の大ベテラン、安藤優子キャスターだったのである。安藤は『バイキング』終盤のリレーコーナーで開口一番「チャンネルを替えろとか言った方がいらっしゃる」と富澤の失言を取り上げ、「ホントに替えた方がいたらどうするんですか!?」と畳みかけたのである。これには富澤も頭を下げざるしかなかったが、そのやり取りについてテレビ誌のライターが続ける。
「乱のケースでは翌日のスポーツ紙などで失言が取り上げられ、事態が悪化する騒ぎとなりました。それに対して今回は富澤の失言がネットで広まる前に謝罪させており、炎上することなく火消しできたわけです。キャスター歴の長い安藤は番組内での“お詫びと訂正”に慣れており、その経験で即座に対応できたのかもしれません」
実際のところ安藤は富澤だけではなく、「バイキング」やフジテレビさえも守ってみせたのかもしれない。もう富澤は一生、安藤に頭が上がることはないようだ。
(金田麻有)