歯に衣着せぬ物言いでバラエティを席捲している坂上忍(50)。最近では“毒舌のターゲット”を4月より「Nキャス」(TBS系)でキャスターに就任したホラン千秋(28)に定めているようで、とんでもない大暴言のエジキとなっていたのだ。
事件が起きたのは、6月1日放送の「バイキング」(フジテレビ系)。この日、番組では飲酒運転容疑で逮捕されたプロゴルファー、タイガー・ウッズの特集を組んでいた。タイガーには過去に19人の関係のある女性がいたことが報じられ、「セックス依存症」であることをみずから告白。依存症患者の更生施設で治療をしていたことが明かされ、その治療法も紹介された。
司会の坂上は真面目な顔でVTRを見ていたが、画面がスタジオに戻ると突然、レギュラー出演者のホランにこう“毒ガス”を噴射したのだ。
「さあ、今もセックス依存症で治療中のホラン千秋さん!」
これには共演者たちも思わず大爆笑。とんでもない話題を振られたホランは、笑いながらも狼狽して、
「待って待って、やめてください! 信じる人、本当にいるからやめて!」
と、必死に否定する。共演者のフットボールアワー・後藤が「何で女の子に言うの?」とツッコんでいたが、坂上は大ウケにご満悦の様子。ホランは「そのフリ、絶対誰かに振ると思ったけど、まさか私と思わなかったわー」と、驚くばかりだった。
芸能レポーターの佐々木博之氏が言う。
「好きな女の子をわざといじめる悪ガキみたいですよね。まあ、坂上の司会術の範疇でしょう。共演者同士の信頼関係がないと、とてもあんなフリはできませんよ。まさか坂上は、ホランを狙ってるんでしょうか? ホランはキャスターを始めたけど、滑舌がいいし、ポーカーフェイスが報道に合っていますね。髪の毛を切ってからよくなった。滝クリみたいに化けそうな気がします」
キャスターとして評価を高めるのと並行して、バラエティでもスキルを高めている。先の坂上の発言は、受け身を取れない堅物なタレントであればセクハラになりかねないが、ホランは空気を読み、うまく笑いに転化したと言えよう。
ホランの評判は、テレビ局スタッフの間でもすこぶるいいようだ。
「挨拶も笑顔できちんとするし、腰が低い。きちんと読み込んでいる台本への書き込みも多くて、とにかくプロ意識が高いんです」(民放局関係者)
ポッと出のイメージもあるホランだが、14歳で女優としてデビューするも当時はブレイクしなかった。苦労人で一時期はスーパーでレジ打ちのバイトをしていたというほどである。
ようやくブレイクを果たして平穏な芸能活動を行っていたところに、坂上の舌鋒が襲うようになったのだ。