もはや爆死街道まっしぐらと危ぶまれていた月9ドラマの「貴族探偵」(フジテレビ系)が、6月12日放送の第9話で視聴率を8.4%に回復させた。これは前週の7.0%から2割増という大幅な上昇。フジとしては嬉しいニュースだが、ここに来ての急上昇はどうしたことか。芸能ライターがその理由をこう推測する。
「主役を務める嵐の相葉雅紀を応援する“相葉担”に加えて、他メンバーの担当も結集してリアタイ(リアルタイム視聴)祭りに参加したようです。普段のジャニーズファンはかなりの縦割りで、なかなか他のメンバーを応援しないものですが、今回ばかりは嵐ファンの総力を見せつける形になったようですね」
だとしても、理由もなく他メンバーのファンが相葉を応援するはずもない。その裏にはSMAPなき今、嵐がジャニーズを牽引する“トップ”であらねばならないというプライドがあったというのだ。
「ジャニーズの月9ドラマでは、昨年10月期にHey!Say!JUMPの山田涼介が主役を務めた『カインとアベル』が平均視聴率8.23%と爆死。ところが今回の『貴族探偵』も8話終了時点で8.55%まで下落しており、残り2話が数字を落とした場合、最終的に『カインとアベル』を下回る計算になっていたのです。しかし嵐がヘイジャンに負けるなど、嵐ファンとしては絶対に受け入れられない屈辱。危機感を感じた嵐ファンが結集したのも、ある意味当然だったわけです」(前出・芸能ライター)
これにより「貴族探偵」は最終回で5.5%以上をマークすれば、「カインとアベル」を上回ることが確定した。ただ嵐ファンとしてはその程度の数字で満足せず、初回放送(11.8%)に続く“二桁視聴率の夢、再び”を実現したいところだろう。
(金田麻有)