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夏の甲子園で最も“準優勝”の回数が多い都道府県とは?【その1】

 夏の甲子園での都道府県別優勝回数で最多の12回を誇っているのは大阪府であるというのは、高校野球に詳しい人にはよく知られたエピソード。では、最も準優勝の回数が多い都道府県はどこなのか。

 5回以上準優勝経験のある都道府県は6つある。5回で並んでいるのが大阪府、愛媛県、そして和歌山県である。この3府県は優勝回数ランキングで上位を占めているので、準優勝でも上位に来るのは納得できるが、さらに上を行く6回以上の県に、意外な名前が出てくるのだ。

 準優勝回数6回。2位タイで並んでいる1つ目の県が山口県である。下関商が戦前の39年第25回大会と戦後の63年第45回大会の計2回。さらにこの翌年の第46回大会で早鞆が高知の前に0‐2で敗れ2年連続の準優勝に終わったほか、72年第54回大会では柳井が、その2年後の74年第56回大会では防府商が栄冠にあと一歩届かなかった。そして6度目の準優勝が85年第67回大会の宇部商である。決勝で桑田真澄&清原和博(ともに元・巨人など)と対戦。接戦を繰り広げたが、同点の9回裏にサヨナラタイムリーを浴び、3‐4で悔しい準優勝となったシーンは記憶に残っている人も多いのではないだろうか。

 この山口県と6回で並んでいるのが静岡県だ。戦前最後の大会となった40年第26回大会での島田商を筆頭に54年第36回大会と68年第50回大会の静岡商、60年第42回大会と73年第55回大会の静岡、そして08年第90回大会の常葉菊川で計6度の準優勝。特に常葉菊川は0‐17という夏の決勝戦史上最多得点差で大阪桐蔭に大敗を喫し、まさに無念の準優勝だった。

 ちなみにこの両県は1回ずつ優勝経験があり、山口県は58年第40回大会の柳井。決勝戦では徳島商のエース・板東英二(元・中日)を打ち込んでの7‐0の快勝劇だった。静岡県は静岡がまだ静岡中だった戦前の26年第22回大会。当時、日本領だった満州から参加した大連商を2‐1で降しての栄冠だった。ただ、これ以降、静岡県勢は決勝戦で6連敗中。これは都道府県別で見た場合のワースト記録である。

 最後に最も準優勝回数の多い都道府県である。実は同時に最も準優勝しているチームを輩出している都道府県でもあるのでそれは次回へ。

(高校野球評論家・上杉純也)=敬称略=

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