世の中のいろいろな“説”を検証する企画が人気の「水曜日のダウンタウン」(TBS系)。だが、9月6日に放送された検証内容があまりに酷すぎると、視聴者から批判の声があがっているという。テレビ誌のライターが語る。
「ヤリ玉に挙げられているのは、『自分の私物を他人が身につけていても気づかない説』を検証するいう、芸人の私物をイジりまくるコーナー。ダイノジの大地洋輔が実験台になった時は、まず、ニセの取材で喫茶店に呼び出されたんですが、ここで仕掛け人たちは大地の私物Tシャツを着用して大地に接する。さらに極めつけは、大地が大切にしているスニーカーのコレクションを無断で持ち出し、客を装った仕掛け人たちがそれを履いて登場した場面。これには大地も頭を抱え『犯罪スレスレだよ!?』と声を荒げていましたね」
スニーカーのコレクターにとって、超レアもののスニーカーは履いただけで価値が下がることは常識。しかも今回は勝手に外を歩き回られたわけで、靴底に土などの汚れがついたことは間違いない。いくらドッキリとはいえ、他人の私物を毀損する行為はもはや器物損壊罪に問われてもおかしくないレベルだ。
「続いて登場したバイきんぐの小峠英二は、1年前に200万円で購入したバイク『トライアンフ』が粗大ごみといっしょに捨てられていました。傷がつかないように配慮されていたとは思いますが、このバイクは小峠が高校生の頃から憧れていて、やっと手に入れたという憧れの一台。それをバラエティの小道具のように扱った番組に対しては、バイク好きからも非難の声が集まっています」(前出・テレビ誌ライター)
芸人たちはイジられ倒すのが仕事かもしれないが、彼らが所有するアイテムにまで芸人と同じような雑なイジリ方をするのは、それらのアイテムを愛する人たちに対して失礼なのは明らか。このような演出を続けていたら、いずれは視聴者にそっぽを向かれるかもしれない。
(金田麻有)