今年12月に公開される大林宣彦監督の新作「花筐」が公開前から話題を呼んでいる。
作家・檀一雄の小説が原作の同作。大林監督は昨年8月にクランクインする直前、肺ガンで「余命半年」の宣告を受けていたといい、命がけで撮影を行ったという。
同作について映画関係者が語る。
「周囲からは『完成できないんじゃないか』と危惧されながら、大林監督の執念で撮りあげたものすごい作品です。大林作品の集大成のような内容に仕上がっていますよ」
窪塚俊介、満島真之介、常盤貴子、門脇麦といった豪華キャストが出演する同作だが、上映に先駆けて作品を見たという前出の関係者は「門脇麦の女優魂が光っていましたね」と指摘する。
「満島真之介との野外でのキスシーンで見せたな表情は、彼女の出世作『愛の渦』での寝室シーンに負けず劣らぬものでした。さらに“行為後”のシーンでは、彼女の下腹部から血が滴り落ち、艶っぽさが全開。東宝芸能の若手女優・山崎紘菜との『オンナ同士のキス』のシーンもあり、主演の窪塚をも上回る存在感を放っていますよ」
大林作品の集大成となった同作品。門脇麦の“熱艶”も大きな見どころである。
(白川健一)