タレントの大桃美代子がTwitter上で爆弾発言をしたのは2010年12月19日。
〈今年嬉しかった事は、Twitterを始めて色々な方と出会えたこと。ショックだったのは、元夫が麻木久仁子さんと不貞をしていた事がわかったこと。先輩として尊敬していたのに、ショック どうして 辛い〉
当時マスコミはこの発言の真偽、そして真意を巡り、大桃本人、麻木久仁子、さらには元夫のジャーナリスト・山路徹氏にもホコ先を向けて追及したものである。だが、今となっては世間からの関心も薄れ、当時何があったのか覚えている者も少ないだろう。
だが、9月16日放送のトーク番組「明日は我がミーティング」(TBS系)に出演した大桃は、麻木との不貞関係を知らされないまま、山路氏と離婚に至った真相を赤裸々に語ったのだ。
「大桃は山路氏を『元夫』と表現するなど固有名詞は出さずに話していましたが、初めて聞く衝撃的な内容でした。元夫の山路氏は戦争・紛争地帯専門の映像取材プロダクション『APF通信社』の代表ですが、日本のシビアな事件も扱っており、番組で大桃は山路氏とのドライブ中も何者かに尾行されていたことが再三あったと語っていました。そして03年の山路氏との結婚から3年目に、山路氏から『今、シビアな事件を取り扱っている。結婚していることがわかると君にも危害が及ぶかもしれない』と、一時的に籍を抜くことを提案されたそうです」(芸能ライター)
当時、山路氏と別れる気もなく、嫌いにもなっていなかった大桃は、山路氏の話を信じて離婚届にサインし同年6月に離婚は成立。ほとぼりが冷めた頃再婚する段取りになっていたという。ところが──。
「山路氏との復縁を待ち4年が過ぎた10年11月、大桃は、テレビのニュース速報で山路氏が紛争地帯を取材中に身柄を拘束されたことを知るんですが、テロップに表示されていた彼『山路』でなかった。『私も知っている人の苗字だった』と明かしていました」(前出・芸能ライター)
当時の報道と合わせながら大桃の証言に耳を傾けると、その苗字は、まさに山路氏が大桃と離婚した06年の3月に離婚した麻木の前夫の苗字と同じだった。身柄解放後、元夫と連絡がとれた大桃がそれを問い詰めると、山路氏は麻木と再婚して麻木の婿養子になり、麻木が離婚後も名乗っていた前夫の姓になっていたことを知り、結果、冒頭のTwitter爆弾に行きついたというわけなのだ。
山路氏は、騒動当時、大桃との離婚と麻木との結婚は別問題で、大桃との離婚について「僕の心の中では破綻していた。ただ自分の心を説明しなかったことが問題を引き起こした」などと説明していたが、大桃の話によれば、別の説明で離婚を「そそのかしていた」ことにもなる。
改めて山路氏の不可解な行動には言葉を失うが、大桃のこれからの幸せを願うばかりである。
(魚住新司)