日本テレビが主催するお笑いコンテスト「女芸人No.1決定戦 THE W」の予選1回戦が10月16日に都内で開催。おかずクラブやエド・はるみ、福田彩乃といった実績のある女芸人を含めた130組が参加した。しかし参加がアナウンスされていた山田邦子は当日、出演をキャンセル。翌17日には自身のブログで出場辞退の顛末を報告した。
山田は〈予選参加の時は¥2000払ってくださいと言われ まさか?と思い お金払って出るの?〉と綴り、エントリーフィーを求められたことに反発。また出演芸人について主催者側から〈アマチュアや研究生です(芸人の顔ぶれは)まだわかりません〉と伝えられたことに対しては〈ただ名前が宣伝に使われただけか がっかりだ〉と、主催者側への不信感をあらわにしていた。その山田についてお笑い系のライターが眉をひそめる。
「山田の主張は正直なところイチャモンに過ぎません。お笑いコンテストにエントリーフィーがあるのは常識で、『M-1グランプリ』や『R-1ぐらんぷり』、『キングオブコント』でも横並びの2000円が公式サイトの応募要項に明記されています。だから『お金払って出るの?』と訊ねること自体に『お笑い業界の常識を知らないのか!?』と逆に問い詰めたいくらいですね。それに出演芸人もぎりぎりまでエントリーを受け付けているので、顔ぶれが直前までわからないのは当たり前。アマチュアの出演も各コンテストに共通しており、山田のクレームは一つとして正当とは言えません」
山田の出演辞退に対しては「敵前逃亡の言い訳」との批判が多数寄せられている。一方で、「山田が勘違いしたのもしょうがない」という擁護の声もあるが、決して山田の味方というわけではなさそう。
「ズバリ言うと『年寄りの戯れ言』。現在57歳の山田は女子大生の頃、『笑ってる場合ですよ!』(フジテレビ系)の“お笑い君こそスターだ!”で優勝して芸能界入りしましたが、これは番組企画だったので参加費はなく、その感覚で今回のエントリーフィーを問題視したんでしょう。また山田のデビュー時には演芸番組『THE MANZAI』(フジ系)が放送されていて、その番組名はのちに同じ名称のお笑いコンテストに引き継がれました。この『THE MANZAI』では参加者をプロ芸人に限定していたので、山田にも“お笑いコンテストはプロ芸人が参加するもの”という古い固定観念が染みついているのかもしれません」(芸能ライター)
当の山田は「予選のネタもかなり面白いのを考えていたのにぃ」と残念がっていた。だがそのネタも昭和レベルの古色蒼然とした「お寒いもの」だった可能性がありそうだ。
(金田麻有)