フジテレビの2大バラエティ番組が同時終了も、驚きの声はまったくといっていいほど見られていないようだ。フジテレビが「めちゃ×2イケてるッ!」「とんねるずのみなさんのおかげでした」の2番組が、来年4月の改編で終了することを正式に発表したのは11月4日。「めちゃイケ」は22年、「みなおか」は前身番組から数えて30年の歴史がある長寿バラエティ番組だっただけに、それが同時終了となると、発表直後に大きく報じられたのも無理はない。
しかしながら、ネット上の反応を見ると、「やっと切り捨てる覚悟がついたか」「もはや逆転劇も期待できないからな」「終わらせるのが10年遅い」など、むしろ番組を打ち切る決断が遅すぎるのでは?といった声がほとんどなのである。
「ともに今まで幾度となく打ち切りの噂が流れていた2番組ですから、終わるのは当然といった見方のようです。『めちゃイケ』は04年には33.2%の最高視聴率を記録していますが、今年8月には4.5%とゴールデン帯の番組とは思えない低視聴率を記録してしまった。その原因として考えられるのは、まず、主力メンバーであった極楽とんぼの山本圭壱が2006年に不祥事で番組を降板したあたりから一気に面白さは半減した印象です。さらに10年に行ったジャルジャルや重盛さと美ら新メンバー加入があまり好意的に世間にとらえられなかったのも大きい。そのため、打ち切るのが10年遅いという声が上がるのも納得してしまいますね。『みなおか』も最高視聴率の29.5%を記録したのは89年の放送回ですからね。お情けで番組を続けさせるのにも無理がありました」(エンタメ誌ライター)
とはいえ、「SMAP×SMAP」の後釜でスタートした「ちょっとザワつくイメージ調査 もしかしてズレてる?」も不評だったりと、新番組にも過度な期待ができないのもフジテレビ。いったい、どうしたものか。
(田中康)