人気漫画家にして唯一無二のユニークなキャラクターを持つ蛭子能収。太川陽介とのコンビで話題を呼んだ「ローカル路線乗り継ぎバスの旅」(テレビ東京系)は、10年続く大人気シリーズで最高視聴率は15.3%を記録したものだ。そんな「蛭子さん」に先日、気がかりなことがあったという。芸能記者が語る。
「11月1日放送の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で『日本で一番有名な人はイチロー説』を検証する企画があったんです。日米球界で名を馳せ記録を残す偉大な野球選手で、名前もカタカナと短く覚えやすいので、日本人に聞けば一番有名な人はイチローだろうという説でした。で、プレゼンターの陣内智則が『子どもでもおじいちゃんでも覚えやすいですよね。もちろん蛭子さんも?』と、蛭子に確認すると『え、イチローってオレの息子の名前かと思ってた』と、今までの流れをまったく無視しているかのような発言をしたんです。確かに蛭子の長男の名は一郎で、ゲーム音楽を製作しており、その筋では有名ですが、この返答にダウンタウンの2人も顔をしかめていました」
ちなみにこの調査、各都道府県に住み地域おこしをしている吉本の若手芸人「よしもと住みます芸人」による街頭調査とリサーチ会社によるアンケート合計2000人を対象に行った。結果、イチローは13位と、ベスト10にも入らない意外な結果に終わった。
さて蛭子の「不調」はまだ続く。1位の有名人を予想するトークの際、他の出演者が「タモリ」「ビートたけし」と名前を挙げていく中、蛭子は、「えーっと政治家のぉ~その……今の首相って誰やったったけ?」と名前を思い出せず苦しんでいたというのだ。
「陣内から、『安倍さんですよね』と促されると、蛭子は、名前が出なかった理由について『ちょっとね、最近ちょっと物覚えが悪くて……』と告白。松本から『1位と思ってるのに安倍さんが出なかった?じゃあ、1位じゃねえじゃん』とツッコまれていました。しかも、その後、別の出演者が予想しようとした際も、まだ話し続けていたので、ますだおかだ・岡田圭右が『もう終わりました』とピシャリ。ちなみに1位はタモリでした」(前出・芸能記者)
だが、実は蛭子は3年ほど前に出演した「私の何がイケないの?」(TBS系)で認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)と診断された過去がある。当時、かわいいはずの孫の名前や前日の食事内容を思い出せず、また1週間前に孫にプレゼントを贈ったことを1年前のエピソードと勘違いするといった不安な症状も出ており、そこで脳機能を回復させるトレーニングを1年半受け、昨年3月に医師から「改善している」と言われていたというのだ。トレーニングは今も続けているのだろうか。蛭子の今後が心配だ。
(魚住新司)