10月の衆院選に日本維新の会公認で出馬したものの落選したフリーアナウンサーの長谷川豊。今年2月に政界進出を発表した長谷川は、選挙に向けて以前の“暴言路線”を封印し、昨年9月に炎上し、レギュラー番組を失うきっかけとなった「透析患者殺せ発言」を謝罪し、真意とは異なる受け止められ方をしたと弁明した。
そんな長谷川が、選挙での落選を経て、再び“暴言路線”に回帰しているのだ。11月10日、ネット生番組の「激論!長谷川豊の本気論、本音論TV」に出演した際の発言。
少子化対策について語る中「30歳なのに5年6年付き合っている女性のことを延々ほったらかしている男ども。全員死刑だよ!殺せそんな奴ら!」とヒートアップ。自身の代名詞的セリフである「殺せ!」を連呼した。
また、“W不貞疑惑”の山尾志桜里議員についても、少子化に関する持論と結びつけながら完璧に頭がおかしくなっていると言い放ったり、「クルクルパー」と暴言連発。かつての“暴言路線”を完全復活させた長谷川だが、その思惑は──。
同番組での長谷川について「テレビ業界に向けた売り込みの側面もあるのでしょうが、日本の抱える課題に暴言を念入りに絡めていて、今後も政治活動を続ける意思を感じましたね」と語るのはフリージャーナリストだ。続けてもらおう。
「彼が政界を目指すにあたって最も避けたいのは『忘れられること』。極論と暴言を投げかけて、ひたすら注目を集めるのが“選挙モード”後の活動と割り切っているのだと思います」
ふたたび“暴言モード”に入った長谷川豊。「殺せ!」の連呼が国民の心を揺さぶるか、はなはだ疑問である。
(白川健一)