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日馬富士「暴行事件」の背景に「モンゴル互助会」

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 相撲界を激震させた日馬富士の暴行事件には、モンゴル力士による、「ある組織」が大きく関与していた。「モンゴル互助会」──。これは相撲界に隠然と囁かれる、モンゴル出身力士による親睦組織のことである。今回のモンゴル力士同士の暴力事件は、この互助会の存在抜きには、語ることができない、と報じているのは、「週刊アサヒ芸能」(12月7日号)だ。

「92年に旭鷲山、旭天鵬、旭天山ら6人の力士が、初めて日本の相撲界にやってきました。その後も朝青龍や日馬富士(33)、白鵬(32)が登場し、現在に至るまでのモンゴル人力士の系譜ができた。彼らは結束も固く、互いを励まし合うようによく飲み会、懇親会を開いていた。これが『モンゴル互助会』のスタートです」(角界関係者)

 この互助会は、10年に自身が暴力事件を起こすまで、朝青龍がトップに君臨。強制引退させられた後、その座は白鵬へと移った。

「活動」は、モンゴル力士が集まる飲食店でしばしば行われており、特に多いのが、東京・錦糸町の居酒屋、スナック、カラオケラウンジ、フィリピンパブ、モンゴルパブなど。「議題」はというと、

「タニマチを紹介し合うなどして人脈を広げる。さらに、星の回し合いにまつわる話です。親方衆の間でも、これはたびたび話題になることがある」(スポーツライター)

 白鵬をトップとする互助会の力士は、相撲界での地位をなるべく安泰なものにしたい。その手段となるのが、星の回し合いなのだという。こうした互助会を嫌悪する筆頭が、暴行事件の「被害者」たる貴ノ岩の師匠、貴乃花親方で、

「潔癖かつ厳格な相撲道を追求するガチンコ主義の貴乃花親方ほど、ある種の純粋主義的に『嫌モンゴル』な人は他に知りません。モンゴル力士たちの振る舞い、考え方が相撲界を蝕んでいる、と考えているんです」(相撲担当記者)

 そんな師匠の教えをかたくなに守っていたからこそ、貴ノ岩はモンゴル互助会では浮いた存在となり、「標的」となった。日馬富士が暴行に及ぶ直前、白鵬が貴ノ岩の日頃の態度を注意していたとされるが、同胞よりも師匠の言いつけを守る貴ノ岩を取り込もうとしていた、とも言われるのは、貴ノ岩が互助会の「掟」に背いていたからだと…。

 そしてこの暴行事件を機に、相撲協会に反旗を翻し、貴ノ岩の事情聴取も拒むなど、完全決裂した貴乃花親方の脳裏には、「第二相撲協会」なる構想があるという。その仰天のクーデターの全貌は果たして──。

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