そのユーモアはあまり視聴者に届かなかったようだ。
モノマネ芸人のエハラマサヒロが11月24日放送のモノマネ特番「日本一のものまね王者が今夜決定!ものまね王座決定戦 年に一度の鉄板ネタガチンコバトルスぺシャル」(フジテレビ系)に出演。24組の出場者がトーナメント戦を勝ち抜き、ものまね王者の座を狙うというこの番組で、みごと初優勝を収めた。エハラは決勝で、ある人気ロックバンドの歌モノマネを披露。また、歌唱終盤にはモノマネとは無関係だが、そのロックバンドのメンバー本人はしないであろうダンスを見せ、会場を沸かせていた。
しかし、視聴者からは「踊りって、モノマネに関係なくね」「踊ったら誰でも優勝できるんじゃね」「ミラクルひかるのほうがよかったと思う」「ってか、全体的にモノマネのレベル落ちたよね」「この番組つまらなくなったよな」など、エハラの優勝に首を傾げるような声や、番組のクオリティーが落ちてきたと主張する声が多数見られている。
「9月に放送された日本テレビのモノマネ特番『ものまねグランプリ 芸人40組秋のガチランキングSP』では、青木隆治が複数の歌手の歌マネを変幻自在にマネて2位になりましたが、こちらも『全然似てない』『青木が2位はヤラセだろ』など、ヤラセ疑惑が浮上。ものまね番組は基本的にスタジオ審査員の審査で順位が決まるためか、視聴者が思う優勝者と違ってしまうようなギャップが起こりがちです。ただ、ものまね番組のレベルが下がっているという指摘があるのも納得ですね。昔で言うと、コロッケのような誰もが知るようなものまねスターが不在なのも大きいでしょうね」(エンタメ誌ライター)
モノマネ番組存続のために早いところ、新世代のモノマネスターが出てきてほしいものだ。
(田中康)