12月5日に、現在「刑事ゆがみ」(フジテレビ系)で主演を務めている人気俳優・浅野忠信の父親が、法律違反の薬物の使用で逮捕されていたことが明らかになった。浅野は父親が社長を務める所属事務所を代表して同日コメントを発表するなど“身内中の身内”のまさかの不祥事に頭を抱えているようだが、その一方で、12月1日に別の法律違反の薬物所持の疑いで逮捕されたヒップホップ・ユニット「Hilcrhyme(ヒルクライム)」のDJ・KATSUこと斎藤桂広容疑者の相方も苦悩の極みに直面している。同ユニットは09年にメジャーデビュー。同年リリースされた2ndシングル「春夏秋冬」が大ヒットし、一躍有名に。ボーカルのTOCと、今回逮捕された斎藤容疑者の2人によるユニットだが、どちらもがサングラスをつけていることでも注目を集めた。
とはいえ、世間的に認知されているのはTOCの方で、斎藤は俗に言う「有名“じゃないほう”」。しかし、この逮捕の代償は大きく、12月2日放送の「カウントダウン3・2・1!!!」(東海ラジオ)は、収録ずみだった同ユニットの出演部分の差し替えが決定。1日深夜に放送が予定されていたドラマ「さくらの親子丼」(東海放送)も、同ユニットが主題歌を担当しているという理由で、さらに開催予定のライブ公演も中止に。一方、この報道を面白がったネット民たちから「春夏秋冬」の歌詞をもじって「今年の冬はムショ行こうか~」など小馬鹿にしたような冷やかし声も目立っている。そのため、世間の人々から「ボーカルがかわいそう」「“じゃないほう”なのに足引っ張るなよ」「ドラマ出演者も“じゃない方”が起こした事件ということを考えると、イラッとしただろうな」など、TOCを気遣う声が多数上がっている。
「一世を風靡したユニットですが最近はこれといったヒット曲もなく、メディアで見かける機会は激減しました。それでもドラマ主題歌を担当したり地道に再ブレイクを目指していただけに気の毒ですね。TOCに対してはユニットを解散し、ソロでの活動を薦める声が目立っていますよ」(エンタメ誌ライター)
ちなみに、かつて、M-1グランプリでも優勝しているキングオブコメディも、ツッコミの高橋健一が都内の高校に侵入、制服を窃盗した容疑で逮捕され、コンビは解散したが、ボケの今野浩喜は現在は俳優としてブレイクしているというケースもある。TOCにはぜひとも今回の騒動をむしろ再ブレイクのきっかけにして這い上がってほしいものだ。
(本多ヒロシ)