人気シリーズ「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」(テレビ東京系)の第4弾が12月16日に放送される。今回はマドンナに女優の村井美樹を迎え、岐阜県の岐阜城から鳥取の鳥取砂丘を目指す。
太川陽介と蛭子能収の名コンビが卒業、田中要次と羽田圭介の新メンバーに変わって4回目。そろそろ旅慣れて番組も面白くなってきそうなものだが、3回目までの放送を見る限りその気配はない。視聴率こそ7%台から9%へ上昇したが、視聴者の評判はイマイチ。太川陽介の復帰を望む声やリニューアルを希望する意見も出ていた。そんな中、マドンナを村井にしたことが番組低迷打開の「新たな一手」である可能性があるという。証言するのはテレビ誌のライターだ。
「村井は早稲田大学卒の才媛で、鉄道好きとして知られています。『極めよ、ソフテツ道!素顔になれる鉄道旅』という著書があるほどで、本人は『ソフトな鉄(道ファン)』、という意味の『ソフテツ』を名乗っています。ただ、それは謙遜で実際はかなりの知識を持っています。その村井を起用したということは、鉄道ファンを取り込もうということではないでしょうか」
そもそもこの番組は、鉄道とバス、違いはあれど同じ“乗り物”ということで鉄道ファンの間での人気も極めて高かったのだという。
「太川さんは俗に言う鉄道ファンではないですが、旅好きで鉄道に対する理解が深く、彼のルートの選び方や乗り継ぎ法は鉄道好きが見ても面白かったので、鉄道ファンはこの番組をよく見ていたんです。ある鉄道ライターは番組で太川がとったコースよりいいコースがないかを探してブログで発表していたぐらいでした。ただ、新メンバーになって、みな観なくなっていたんです。最初は田中要次が元国鉄職員ということで楽しみにしていましたが、よさが出ず、視聴をやめた鉄道ファンも多い。今回、村井が出るならまた観てみようという声は確かにあります」(バス旅ファンの鉄道ジャーナリスト)
つまり、番組サイドは村井を田中にぶつけることで、鉄道ファンが喜ぶ展開になるのを狙っているはずだというのだ。さらにこのジャーナリストは、村井の起用によってわかったことがもうひとつある、とこう話す。
「バス旅ファンの間で『マドンナが若い場合はやたらと歩く回で、年配の場合は歩きは少ない』という説が出ています。村井は38歳。新コンビになってからのマドンナは28歳のIMALU、26歳の舟山久美子、28歳のラブリと20代ばかり。となると今回はあまり歩かない回ではないでしょうか」
はたしてその予想どおりになるのか? そして鉄道ファンによって視聴率は上がるのか? バス旅第4弾は熱い注目を集めている。