マジメな性格ゆえに容赦なしの本音が飛び出してしまったようだ。
埼玉西武ライオンズの秋山翔吾が、去る1月13日放送のバラエティ番組「ジョブチューン」(TBS系)にゲスト出演。タレントによる始球式について、バッター側の本音を激白した。
この日は「新年恒例!プロ野球オールスターぶっちゃけ祭!」と題して、秋山をはじめ、各球団の有名選手が数多く出演。そこへ昨年始球式でマウンドに立ったという女優の木村文乃が「選手の皆さんは芸能人が始球式やるのをどう思ってらっしゃるのですか?」と、秋山に質問。すると、秋山は「キレイな方がやって下さるのはありがたいんですけど…」と社交辞令を入れつつも、「正直、普通にやってほしいです」と真剣に訴えていた。続けて、秋山は「ボク、1番バッターで集中して(バッターボックスに)入っている時に、(始球式をするタレントが)首振ったり、けん制(球)を入れたり。長い時があって、こっちの駆け引きやってる場合じゃないんで」と、ガチなコメントを披露。話す表情がまた、今までぶつけようがなかった始球式へのイライラをぶつけるように険しい顔で語っていたため、共演者からは「怖いよ」という声まで上がったのだ。
その後、番組では芸能人による過去の始球式のVTRを放送。スタジオにもいたバナナマン・日村勇紀が、始球式のマウンドで、ロジンバッグの粉を顔につけたりというボケをして横にいた審判に早く投げるように促されていた始球式映像が流れると、秋山は「審判が(マウンドの)横にいる時はマジで早くやった方がいい」と、ここぞとばかりにクレームをぶつけた。
「まあ、タレントというか芸人の始球式に不満があるということですね。きっと秋山以外の1番バッターでも同様のことを思っている選手は多いのではないでしょうか。しかも秋山の場合は、17年シーズンに初の首位打者に輝き、15年はプロ野球シーズン最多安打記録の216安打を放つなど、球界屈指の安打製造機です。だからこそ、やはり1打席、1打席が勝負で、始球式で集中力を奪われたくないという気持ちは本当でしょう。1打席目からリズムを作っていきたいでしょうから。今回、秋山が真剣にクレームを入れたことは芸人達にも間違いなく響いたでしょうね」(エンタメ誌ライター)
ただ、ライトな野球ファンであれば、芸能人の始球式も野球観戦の醍醐味として考えている人も多いはず。そうなると、オモシロ始球式が減ることも寂しい話。また、芸人なのに俳優やアイドルと何ら変わりなく普通に投球するというのもオファーした球団側としてもやや拍子抜けな感じも…。中途半端にふざけるのもスベる可能性を高め、芸人としては悩ましいところ。とりあえずは、秋山がバッターの時にはふざけて投げるのはやめておいた方がよさそうだ。
(本多ヒロシ)