1月21日のライブを最後に「ももいろクローバーZ」を卒業し、芸能界からも引退した有安杏果。口の悪いネット民からは、引退発表直前まで「グループ内でハブられていた」との憶測も飛んでいるが、これはデマと言われている。が、有安がももクロに加入した際には、実際に「排除」の動きがあったというのだ。そんな闇歴史についてアイドル誌の編集者がささやく。
「ももクロは08年5月17日を公式の結成日としており、その時点では現メンバーの百田夏菜子、玉井詩織、高城れにらが所属。そして同年中に佐々木彩夏と早見あかりが加入し、この5人で09年にインディーズ・デビューシングルの『ももいろパンチ』をリリースしています。その当時は全国のヤマダ電機を回る“ヤマダ電機ツアー”を開催。1台のワゴン車でメンバーと運営の全員が移動し、時にはミカン箱の上でパフォーマンスするなど、苦難の時代として古参ファンの間では伝説となっています」
そして09年7月には有安が加入し、現在は女優として活躍する早見が11年4月に卒業するまでの間、6人組として活動。この時期にメジャーデビューも果たしている。その歴史の中でなぜ、有安が排除されていたというのだろうか。
「やっとメンバー5人の顔ぶれが固定され始めた時期に突如、新規加入したこと。そして有安自身が赤ちゃんモデルを経て『ポンキッキーズ21』(フジテレビ)にもレギュラー出演していた子役だったことから、『何で今さら芸歴の長い子を新規加入させる必要があるの?』と、古参ファンが拒否反応を起こしたのです。有安自身も語っていますが、加入当初には握手会で彼女だけ握手を拒まれたり、『ももクロは(有安以外の)5人だけだから』と面と向かって文句をつけられることもあったとか。その後、早見の脱退を経てグループ名に『Z』が付いた時期にファンの大幅な入れ替わりがあり、そこからやっと有安がメンバーとして誰からも受け入れられるようになったのです」(前出・アイドル誌編集者)
そんな有安も最近ではソロアーティストとしての実力も評価され、横浜アリーナや日本武道館でソロライブを開催することもあった。苦労が報われたうえでの成功、そして卒業。その前途にも大きな期待が寄せられているのではないだろうか。
(金田麻有)