今大会、最大の輝きを放ったのは、なんといってもフィギュアスケート男子の羽生結弦(23)だろう。ケガを押して大会に臨み、連覇を達成した瞬間の視聴率は驚異の46%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)。とどまるところを知らない「羽生フィーバー」は各界に波及している──。
早くも激しい羽生争奪戦はスタートしていた。
「金メダルを獲得した直後から、広告代理店にCMのオファーや問い合わせが殺到しているんですよ。書籍刊行や、プロデュース商品の企画などもさばききれないほど来ている。新規の契約を受け付けるとパンク状態になってしまうため、まずは以前から関係の深い『全日空』に『ロッテ』、『P&G』や『味の素』などへの登場を増やすことになるでしょう」(広告代理店関係者)
当然、CM契約料の高騰も確実視されている。
「そもそも羽生は4年前のソチで金メダルを獲り、いきなり1本5000万円という相場になってオファーを受けたのですが、今回の連覇で一気に1億円まで倍増したんです。現在、1億超えのスポーツ選手はゴルフの松山英樹とテニスの錦織圭、メジャーリーガーの大谷翔平ぐらいですが、羽生もその仲間入りです」(前出・広告代理店関係者)
一躍、国内トップクラスにジャンプアップである。
「今なら3億円を出しても起用したいという企業もあります。ただし、上限がなくなってしまうため、相場を1億円で区切っているんですよ」(前出・広告代理店関係者)
ここまで商品価値が見いだされる理由については、こう分析されている。
「羽生にはアニメキャラにも通じる『2.5次元』の魅力があるため、女性の集客が見込めるうえ、ファン層も金払いのいい20代以上。ビジネス上の隙が見つからないんですよ」(前出・広告代理店関係者)
争奪戦が激化する中、有利と目されているのがファッション業界だという。
「練習で多忙を極める羽生さんでも、スチール撮影だけで完結するブランドのモデル仕事なら、拘束時間の長いテレビとは違って引き受けやすい。スタイル抜群で王子様のようなルックスの彼を、モデルとして起用したがっているファッションブランドが国内外には多数あるんですよ」(アパレル関係者)