去る3月6日にフジテレビ系で放送されたピン芸人日本一を決める「R-1ぐらんぷり2018」決勝の視聴率が8.3%だったことが、ビデオリサーチの調べでわかった。ゴールデン枠で放送となった2009年以降で2番目に低い視聴率となり、相変わらずフジテレビの凋落ぶりを証明してしまったが‥‥。
「世間的には『フジにしては上出来』『もう看板番組』『他局なら15%の計算』など、小バカにされていましたが、それなりの“高視聴率”だったという認識のようです。それというのも、今回は、ほぼ全盲の芸人の濱田祐太郎が優勝ということで、放送後も話題になりました。濱田に決勝第一ラウンドの審査時、刻々と得点が加算される表示モニターを耳元で実況した女性芸人・紺野ぶるまの献身力も絶賛されていました。ですが、せっかく優勝して『信じられない気持ちしかない』と笑顔で賞金500万円を受け取った濱田が、本当に今後生き残っていけるのか。お笑い好きのネット民たちは危惧しているようですね」(エンタメ誌記者)
ネット上の意見をまとめてみると、生き残るのは「厳しいのでは?」という結論に傾くという。
「というのも、これまでのR-1ぐらんぷり優勝者のその後のブレイク率の低さたるや、むしろタイトルを取らないほうがいいと思われるレベルだというんですね。決してつまらないわけではないですが、02年のだいたひかるから、浅越ゴエ、ほっしゃん。、中山功太、佐久間一行、三浦マイルド、やまもとまさみ、と、酷な言い方をすれば優勝という栄誉がウソのように“消えた人”のほうが多い。近年の優勝者も、じゅんいちダビッドソン、ハリウッドザコシショウも実力に見合った評価を受けていませんし、昨年のアキラ100%もどこまでもつか…。今でも一線で稼いでいるのは、06年にピンで出場して優勝した博多華丸ぐらいですから、ブレイク率は7%ぐらいかも。濱田は独特の芸風で、営業で人気が出そうなものの、今後は決して安泰ではないだろうという見方が多いんです」(前出・エンタメ誌記者)
もともとは落語をローマ字で書いた時の頭の「R」が大会名の由来で、その後、ピン芸なら何でもアリのようになっていったR-1ぐらんぷり。迷走気味の同大会のジンクスを濱田は変えていけるか。
(山田ここ)