10月11日、TBS系列で放送された「キングオブコント2015」決勝大会。今大会では審査方法を一新し、松本人志、さまぁ~ず、バナナマンが審査員を担当。過去最高の平均視聴率15.0%を獲得するなど、話題性の高い大会となった。
さらに大阪吉本興業所属のコロコロチキチキペッパーズが優勝するなど、主催の吉本にとっては文句なしの結果に見えたが、実際の事情は異なるようだ。
「今年で最後になるんじゃないかという見方も根強くありますよ」
と語るのは東京吉本の関係者である。
「キングオブコントは決勝大会の終了直後から『翌年に向けた会議』が始まる巨大プロジェクト。去年に続き、自社から優勝者が出たのは喜ばしいですが、『割に合わない』という意見が続出しているんです」
一体、吉本は何が不満なのだろうか。この関係者はさらに説明する。
「最大の課題は『大会での活躍がその後の仕事に反映できていない』という点。前回大会ではバンビーノがブレイクしたからよかったものの、優勝したシソンヌは1年経って、特に大きく売れているわけではありません。ここ数年『やる意味はあるのか』と言われ続けています。また、2011年に優勝したロバートら、コントで売れるべき芸人はすでに売れており、優勝させる価値のある芸人がいなくなったことも挙げられていますね」
果たして来年もキングオブコントは開催されるのか。コントでブレイクを狙う若手芸人にとっては気が気でない状況のようである。
(白川健一)