後世に残る名作のためなら、スタッフと対立してでも我を通す。それは、女優の仕事の一部だったが、“やりすぎ”は嫌われてしまうようで‥‥。
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芸能マスコミから“第二のエリカ様”と呼ばれているのが、戸田恵梨香(24)。今や現場では、本家の沢尻に負けない勢いだ。
映画会社関係者が話す。
「撮影所を歩いていた時、向こうから大名行列のような集団が歩いてきたんです。中心にいるのは、戸田でした。周囲は事務所のスタッフなのか、男性4~5人の取り巻きがいて、それぞれ水持ち係、タオル持ち係と役割があるようでした。昭和の大女優ならいざしらず、何様だという感じです。撮影スタッフもやりにくそうにしていましたね」
最近も、この“女王様然”としたふるまいは止まる気配すらない。
「偶然、楽屋口で戸田を目撃したのですが、何やら『開けてよ!』とすごい剣幕で電話していたんです。大声だから聞こえてきてしまったのですが、どうもエステ店の営業時間外に行きたいようで、最終的には『私が行くのよ!』とどなり始めてしまって、現場でもあんな調子かと思うと、仕事はご一緒したくないですね」(制作会社スタッフ)
エステ店のスタッフまで困惑させるとは‥‥。
撮影現場で“女優魂”を発揮しすぎると、スタッフには逆効果の場合がある。NHKの朝ドラ「純と愛」でヒロインを務める夏菜(23)は、役に打ち込む意欲の強さが裏目に出た。
「演技指導すると『それは違うと思います!』と反論してくるんです。きっとまだおおらかな監督にしか当たったことがないんでしょうね。厳しい監督だったら、次の出演はなくなりますよ」(ドラマ制作スタッフ)
同じく朝ドラのヒロイン経験者である堀北真希(24)も、現場では鬼となることもあるという。
「基本的に仕事に対して誠実なんですけど、いかんせん気が強すぎる。演技指導をしても、納得ができないと、監督をニラみつけていますからね。自分には彼女を演出できる自信がないです」(民放局関係者)
芸能界を生き抜くためには、こうした我の強さも必要なのかもしれない。でも、時と場所は選ぶべきだ。広告代理店関係者が言う。
「クライアントも同席する打ち合わせに来た仲里依紗(23)を見て、ドン引きですよ。私服が過激すぎるんです。クライアントもキョトンとしてしまうくらいで、事務所のスタッフに『TPOを考えてくださいよ』と伝えたら、『無理です』と言うんです。どうも、本人が『普通の格好って何ですか!』とかみついてくるらしくて、ちょっと大手企業のCM抜擢は遠慮したいところですね」
逆に、アカ抜けないファッションセンスに苦言が呈される女優もいる。宮崎あおい(27)である。
「自分がCMに出ている大衆向けファッションブランドの洋服をたくさんもらうらしく、いつもそのブランドの服を着ている。そこらへんにいる普通の女の子という感じだし、そもそも性格も地味。人見知りなのか、ほとんど話さないし、現場の休憩時間も本を読んでいるか、編み物をしている。周りの人たちは困惑しています」(スタイリスト)
他にも、本誌の徹底調査では女優のスタッフたちへの暴挙が次々と浮上。
「佐藤江梨子(31)が出演する映画の舞台挨拶のあと、囲み取材があったんですが、いきなり『エ~ッ』と露骨に嫌そうな表情を見せたんです。終了してから、『あそこの照明が暗すぎる!』と、お怒りの様子で‥‥。しばらくサトエリの顔は見たくないです」(映画会社スタッフ)
榮倉奈々(25)の場合は、スタッフにではなく、共演者へのさりげないひと言が引き金となって、スタッフに敬遠されている。
「撮影の打ち上げで、同じシーンでの出演がなかった俳優に『てか、あんた知らないんだけど』と、キツーいツッコミを入れていたんです。酔っていたのかもしれないけど、嫌な感じでした」(ドラマ制作スタッフ)
現場以外でも美女を演じろとは言わないが、素顔を見せるのはホドホドにしてほしいものだ。